「九州女子翼」、6年目初回の東京定期は、熱さとエモさと楽しさを兼ね備えた最高のステージに。次回は12月10日(土)に開催

 九州発のガールズグループ九州女子翼が11月12日(土)、月一恒例の東京定期公演「九州女子翼定期公演 第五十五片 in TOKYO」を、秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場で開催した。

 今回は、結成6年目に入って一発目の東京定期であり、メンバーの意気込みも相当に高く、タイトルにも記したように、熱気も、エモさも、楽しさも、可愛らしさも、高い次元で融合した極上のステージになっていた。11月3日に出演した「GIG TAKAHASHI2」のステージで、グループとしての潮目が変わって新たな領域に入ったようで、いまだ会場に集ったファンは声出しが制限されているが、そんな彼ら・彼女らを盛り上げ、巻き込む力は各段に進化したようす。

 さて、今回も三幕構成であり、一幕目は前回に続いて、ファン参加型の「クイズファンオネア」。映像で出題される問題の答えを選んでいく勝ち抜き形式で、最後まで残った者が勝者となる。と、前回の記憶も新しいファンはすっかり実玖に翻弄されてしまい、途中で全員脱落してしまうが、敗者復活を経て、なんとか今回は勝者を確定していた。

 続く二幕目は、定番の「ソロカバー曲コーナー」であるが、今回は趣向を変え、デュエット形式で歌唱。まずは定期限定曲「ぎゅっと手をつないで」を4人で歌唱したのち、実玖&詩絵里、鈴川瑠菜&花音、実玖&詩絵里、鈴川瑠菜&花音と交互にステージング。激しさ、ハードさを感じさせるものから(実玖&詩絵里1)、語り掛けるように歌う情感豊かなもの(鈴川瑠菜&花音1)、感情を豊かに表出させるもの(実玖&詩絵里2)、アップテンポで元気さを感じさせてくれるもの(鈴川瑠菜&花音2)という選曲にて、見事なハーモニー、コーラスを聴かせてくれた。締めは、「キミと描きたいShiny Days」を4人で情感豊かに歌唱して終了だ。

 さて、最後のライブ本編となる三幕目は、デビュー6年目に入り大幅に進化・成長したパフォーマンスを遺憾なく発揮した、まさに熱気が燃え盛るような姿を見せてくれた。一部、前のめりになりすぎる場面もあったが(二幕目で)、それとてより上のパフォーマンスを目指す意識の発露として評価できるものであろう。

 ちなみに、今回から花音の向上が一部新しくなり、従来の「九州女子翼の新メンバー 花音です」が、「九州女子翼の 天使な小生意気 花音です」となった(ぴったりWW)。

 MCパートで実玖は、「これからも、九州女子翼を守っていくために、ライブ空間を守るために、大きく一歩を踏み出したい。今持っている気持ちを全部、全力で届けます」と、コロナ禍にあっても、こうしてライブができることに、集まってくれるファンに、感謝の気持ちを伝えつつ、グループとしてのさらなる成長を果たすという強い意気込みを披露していた。

 三幕目は、アンコールも含めおおよそ50分、全8曲を全力でパフォーマンスし、五十五片めの東京定期は終了した。

<曲目>
Non Stop Kyusyu
Maybe Darling
Starry Night
I Am Love
fair wind
Welcome To The Music
空への咆哮
キミは太陽/アンコール

 九州女子翼は、今年最後の東京遠征を12月8日よりスタートさせる。その初日12月8日は「アコースティックレターライブ」(@AKIBAカルチャーズ劇場)、12月9日は「エモい女子翼。」(@池袋スペースemo)、12月10日は「東京定期 第五十六片」(@AKIBAカルチャーズ劇場)、12月11日は対バン「空と魁」(@AKIBAカルチャーズ劇場)を開催予定だ。

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