「連続ドラマWセイレーンの懺悔」主演・新木優子に続き、中山七里原作の報道サスペンスを彩る実力派オールキャストが決定!

 今年デビュー10周年を迎えた作家・中山七里。“どんでん返しの帝王”の異名を持ち、これまでに数々の作品が映像化されて来た中山の作品の中でも“ドラマ化不可能”と言われた作品が存在する。それが、「セイレーンの懺悔」だ。

 テレビ局を舞台にしたこの小説は「報道」のタブーに切り込んだ衝撃作として、刊行当時から大きな話題を呼んでいた。そんな本作が、満を持して WOWOWで連続ドラマ化される。

 この度、主演・新木優子に続いて、作品を彩るオールキャストが決定! 新木優子演じる帝都テレビの新人報道記者・朝倉多香美の先輩で帝都テレビ「アフタヌーン JAPAN」の記者・里谷太一役を池内博之、女子高生誘拐殺人事件を追う警視庁捜査一課の刑事・宮藤賢次役を高嶋政伸、帝都テレビのライバル局であるジャパンテレビの報道記者・三島奈那子役を高梨臨、事件の被害者・東良綾香の父・東良伸弘役を甲本雅裕、母・東良律子役を濱田マリ、「アフタヌーン JAPAN」の編集長・兵頭邦彦役を池田成志が演じる。

 他にも、永島敏行、中村育二、佐野和真、尾上寛之、羽場裕一、原田えりかなど実力派キャストが集結している本作から目が離せない。果たして、マスコミはセイレーン(ギリシャ神話に登場する半人半鳥の妖精)のように国民を惑わし、人の不幸を娯楽にする怪物なのか―?

 報道の自由や意義について問われることが多い今だからこそ、WOWOWがその在り方に真っ向から切り込む衝撃の報道サスペンスドラマにご期待いただきたい。

<あらすじ>
不祥事が続き、番組存続の危機にさらされた帝都テレビの看板報道番組「アフタヌーン JAPAN」。その制作に携わる入社二年目の報道記者・朝倉多香美(新木優子)は、あるつらい過去を抱えながらも報道の仕事に誇りをもって取り組んでいた。そんな中、都内で女子高生誘拐事件が発生。先輩記者の里谷太一(池内博之)と多香美は、起死回生のためにスクープを狙って事件を追う。警視庁捜査一課の刑事・宮藤賢次(高嶋政伸)を尾行した多香美が廃工場で目撃したのは、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。自身の過去と重なりこの事件を追っていた多香美だが、その執念が実を結び、犯人に繋がる大きなスクープをものにする。しかし、このスクープが原因となり、ある事件が起きてしまう・・・。果たして、事件の真犯人は誰なのか?そして、報道記者としての“正義”とは?

【番組サイト】
https://www.wowow.co.jp/drama/original/sirens/

「連続ドラマWセイレーンの懺悔」
10月18日(日)放送スタート![第1話無料放送]
毎週日曜日よる10時WOWOWプライムにて放送(全4話)

原作:中山七里「セイレーンの懺悔」(小学館文庫)
脚本:篠﨑絵里子(「連続ドラマW坂の途中の家」、「グッドワイフ」)
監督:中前勇児(「連続ドラマWトップリーグ」、「義母と娘のブルース」)、村上正典(WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ「ミラー・ツインズ」シリーズ、「連続ドラマ W真犯人」)
音楽:富貴晴美(「西郷どん」、『関ヶ原』)
出演:新木優子 池内博之 高梨臨 甲本雅裕 濱田マリ 佐野和真 尾上寛之 中村育二 羽場裕一 永島敏行 池田成志 高嶋政伸
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:高江洲義貴 浦井孝行 杉本明千世
製作著作:WOWOW
制作協力:アップサイド

<キャストコメント>
【池内博之(里谷太一役)】
作品を読むとグイグイと世界に引っ張られ、あっという間に読んでしまいました社会派サスペンス。マスコミの裏側が描かれていて、誤報や報道の怖さを改めて感じました。主人公のような自分の信念を持った人間がいて欲しいとも思いました。そして、やはり驚いたのがラスト。いい意味で本当に裏切られ、やられた感がありました。報道記者である里谷を演じるにあたり、自分に信念をもちどこかハイエナのような嗅覚をもちあわせ、強さと優しさを持ち合わせた熱い男を演じたいと思います。衝撃のエンディングをお楽しみに!!

【高梨臨(三島奈那子役)】
台本を読んで、本格的なサスペンスのストーリーの面白さや、そこに絡んでいく記者、そして事件の当事者達の複雑な感情や背景が描かれていて、夢中で読み終えました。私自身、記者として現場リポートをしていく役をいただくのは初めてなので、とても楽しみです。今回演じさせていただく三島奈那子は、記者としてのプライドが高く、仕事に命をかけてきた女性です。カッコよくも、仕事の為ならどこまでも突き進んでいきそうな、強い女性を演じていけたらと思っております。

【甲本雅裕(東良伸弘役)】
自粛期間中ほぼテレビを観る人になっていて、はたしてつくる側に戻れるのかと心配していましたが、案外すっと戻れている事に驚いています。以前と比べ制限される事は沢山ありますが、このドラマは自分にちゃんと制限をかけられるか、それとも突き進むのかを問う作品だと思います。役の上では葛藤しながらも、待望の WOWOWドラマへの参加。制限かける事なく突き進みます!監督に制限かけられない限り…笑

【濱田マリ(東良律子役)】
私が演じている被害者の母親・東良律子は、小さな幸せを探して健気に生きているけれど、思い通りにならない日々の生活の中で、怒りとも悲しみともつかない感情が静かに沈殿しているような女性。それをどう表現するのかが課題でした。撮影は刺激的で、感覚が研ぎ澄まされる瞬間が何度もありました。原作の小説、脚本を読んだ時に私自身が受けた衝撃を、このドラマを見る皆さんにも是非感じていただきたいです。

【池田成志(兵頭邦彦役)】
台本を読んで、報道の多面性もさることながら、事実の多面性ということを強く感じました。見る角度によって物事は違って見える、つまり、人によっても違うとでも言いましょうか。そのことが丹念に描かれてるなぁと感じました。私の演じる兵藤は、興味を煽ることによって、視聴率を上げることに奔走する、今的な底の浅そうな人間ですが、彼の様な人間がいることも現実的です。そんな彼がストーリーを通して何か変わるのか?変わらないのか?自分でも楽しみです。

【高嶋政伸(宮藤賢次役)】
まず、奇妙な題名に惹かれました。次に、台本を読ませて頂いて、その深い内容、その面白さ、そして読み終わった後の圧倒的な感動に驚きました。気がつくと、宮藤を演じさせて下さいと会社に連絡していました。宮藤、という刑事の面白いところは、事件を俯瞰して見ているところ。決して、探偵の様に飛躍させず、徹底的に動機にこだわるところが、リアルだと思います。また、この作品の見どころは、普段の日常に潜む人間の闇を勧善懲悪を超えた視点で描いているところだと思います。誰もが、闇と闇が重なった闇溜まりを持っていて、ふとした瞬間にそれが一気に吹き出し、日常を非日常へと逆転させる。この作品は、ギリシャ神話の妖精セイレーンを現代によみがえらせ、そんな日常にひそむ「闇溜まり」を我々に突きつけ、瞬きもせずにジッと見据えています。