フィンランドの三人娘の青春。物語構成と共に音楽にも注目したい。『ガール・ピクチャー』、4月7日に公開

 第95回アカデミー賞「国際長編映画賞部門」フィンランド代表、第38回サンダンス映画祭「ワールドシネマドラマ部門」観客賞受賞。フィンランドの話題作『Tytot tytot tytot』(英語にすると“Girls girls girls”)が、邦題『ガール・ピクチャー』として4月7日から新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開される。

 主人公はミンミ、ロンコ、エマの3人。17歳から18歳に差し掛かる彼女たちが過ごす3週間が描かれる。同性を好きになってしまうひともいれば、恋という行為そのものになじめないひともいる。フィギュアスケーターとして将来が嘱望されているひともいるし、男子たちとのパーティにあけくれる人もいる。共通しているのは、「未知の世界の扉」を開け放ちたいと思っているところか。人間関係や将来に悩みを持ったり、他愛もない世間話に驚いたりホッとしたり、大人たちと軋轢を起こしたり、二度とない時間が猛烈な速さで過ぎていく。ジュリー・ロンドンの「アイム・イン・ザ・ムード・フォー・ラヴ」、イマ・スマックの「ババルー」など1950年代のポップスが、実に効果的に使われているところにも、耳をそばだてられた。

映画『ガール・ピクチャー』

4月7日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー!

監督:アッリ・ハーパサロ 脚本:イロナ・アハティ、ダニエラ・ハクリネン
出演:アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レイノ
2022年/フィンランド/100分/カラー/スタンダード/5.1ch/原題:Tytot tytot tytot/PG12/日本語字幕:松永昌子
配給:アンプラグド
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公式サイト
https://unpfilm.com/girlpicture/