さすが、ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサム。世界7ヵ国縦断の痛快スパイ・アクションが待望の日本公開。『オペレーション・フォーチュン』

 ジェイソン・ステイサム主演ときいただけで、血が騒ぐ映画ファンも多いことだろう。いっさいの無駄が存在しない鍛えられた肉体と、0コンマ何秒で鮮やかに切り替わる動きの速さ、防御と攻撃のおそるべき同時進行、今回のステイサムもむちゃくちゃかっこいい。

 今回、彼が扮するのは英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンなる人物。彼にくだされたミッションは、100億ドルで闇取引されるという“ハンドル”を追跡・回収すること。無論それには大変な困難が伴うことは明らかで、実に多彩な、しかし才能のある面々が彼のもとに結集する。

 この映画ではそのひとりひとりの個性(強烈なクセといってもいいか)もしっかり描かれており、任務遂行が、最新テクノロジーを駆使した、目にもあざやかなものであればあるほど、登場人物の人間くささ、デコボコぶりも浮かび上がってくる。切れ味鋭いアクション、7カ国を飛び回るスケールの大きさ、予想の斜め上をいくストーリー展開に、コメディ的要素も加わった、実にスカッとするエンターテイメント作品と言っていいだろう。ヒュー・グラントが演じる、途方もなく狡猾な武器商人にも注目だ。

 他の出演者はオーブリー・プラザ、バグジー・マローン、ジョシュ・ハートネット等。監督は、これがステイサムとの5度目のタッグ作になるというガイ・リッチー。本編が終了した後、ボーナス・トラック的に入り込んでくるパートからも目が離せないはずだ。

映画『オペレーション・フォーチュン』

10月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

監督・脚本・製作:ガイ・リッチー
出演:ジェイソン・ステイサム、オーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、バグジー・マローン、エディ・マーサン、ヒュー・グラント
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
2023年|英・米合作|英語|カラー|スコープサイズ|DCP|114分|字幕翻訳:大西公子|原題:Operation Fortune: Ruse de Guerre|G
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公式サイト
https://operation-fortune.jp/