社会現象を巻き起こし、韓国BLの歴史を塗り替えた超人気作が映画+アニメとして日本上陸。『セマンティックエラー・ザ・ムービー 前編・後編』

 「第26回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭」では、チケット予約開始から1分で全上映分が売り切れ。韓国電子書籍プラットフォームRIDIBOOKSで2018年BL小説大賞を受賞した「セマンティックエラー」(すばる舎刊)を原作に持つ、ボーイ・ミーツ・ボーイの物語が、前編(1月12日公開)と後編(1月26日公開)に分けて全国ロードショーされる。監督はキム・スジョン。

 タイトルの「セマンティックエラー」とは、“プログラミングにあたり、記述に文法上の誤りはないのに、意味が違ったり矛盾があったりすることにより起こるエラー”のことであるという。コンピューター工学科の大学3年生チュ・サンウは、毎日、同じ時間に同じことをするようなルーティン生活を送っている。そしてリュ・ジヘという後輩の女子生徒が恋心を寄せているが、しかし、サンウはそれに気づいている風でもない。

 サンウと同じく物語の主人公である、デザイン科の4年生チャン・ジェヨンは背が高く、周りの皆が振り返るほどのイケメン。ただし彼女がいたことはない。卒業後は留学を考えている。まじめなサンウが、講義をサボったジェヨンのことを教授に知らせたため、彼の卒業は取り消しに。憤りを覚えたジェヨンはサンウが過ごしているルーティン通りの日常を崩そうとするのだが、だんだんジェヨンはサンウのことがかわいくなってきてしかたがなく、サンウはジェヨンのことをうざったいと思いつつ、いつしか一緒にいる楽しさが、うざさを上回ってしまう。

 そうなると私はジヘのいじらしさが一層、心に染みる。サンウとようやく親しくなって、一緒に喫茶店などにいくようになったというのに、ちっとも恋心を抱いてもらえないつらさ。しかもそれが「ほかに好きな異性がいる」というのであれば、腹は立つだろうが、気持ち次第でどうにかなるのに。サンウを演じるのは、アイドルグループ“DKZ”(ディーケージー)のパク・ジェチャン。ジェヨンを演じるのは、アイドルグループ“KNK”(クナクン)の元メンバーであるパク・ソハム。つまりこれはトップアイドル役者どうしのBLものでもある。が、私にとって、これは、ジヘを演じるキム・ノジンのいじらしさが刻まれた映画として存在しているのだ。

 なおこの映画は、実写映画と短編アニメの併映で行われ、ジェヨンを榎木淳弥、サンウを増田俊樹が担当する。

映画『セマンティックエラー・ザ・ムービー』

前編 1月12日より
後編 1月26日より
全国公開

原作:J.Soori「セマンティックエラー」(すばる舎)
監督:キム・スジョン
出演:パク・ソハム、パク・ジェチャン
提供:トムス・エンタテインメント
配給:ブシロードムーブ/トムス・エンタテインメント
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公式サイト
https://semaera.jp/