ニコラス・ケイジがプロデューサーを務めた、話題作にしてヒット作が遂に日本公開される。2024年の独立系映画の全米興収NO.1に輝くとともに、過去10年における独立系ホラーの全米最高興収を記録したという。
「連続殺人事件」がカギとなる「ホラー」作品なのだが、めったやたらに殺しのシーンがあるわけではない。さまざまな伏線を駆使して、といえばいいのだろうか、観る者のイマジネーションを盾に横に刺激して、いざというところでショッキングな描写が現れる。物語の舞台は、1990年代半ばのオレゴン州。主役はFBI支局の新人捜査官であるリー・ハーカー。「30年間未解決の連続殺人事件に挑む職務」であるということはつまり、それに値する直感と行動力が認められたからに他ならないけれど、新人ゆえ、手慣れてはいない。そこが観る者に共感を与え、「彼と一緒に怖い場面に遭遇している感」も高めてくれる。“ロングレッグス”という言葉の謎と重要性も、物語を見ていくうちにわかってくる仕上がりだ。
ニコラス・ケイジはなんとシリアルキラー役で登場（40年以上のキャリアで初めてのことだという）、「こういう異様な役に、是が非でも取り組みたかったのだろうな」と、こちらの思いが高まってしまうほど生き生きとしている。監督・脚本はオズグッド・パーキンス、ハーカー役は『イット・フォローズ』や『インデペンデンス・デイ：リサージェンス』にも登場したマイカ・モンローが務める。
映画『ロングレッグス』
2025年3月14日（金）
監督・脚本：オズグッド・パーキンス
出演：マイカ・モンロー、ニコラス・ケイジ、ブレア・アンダーウッド、アリシア・ウィット
2023年/アメリカ/英語/101分/シネスコ/カラー/5.1ｃｈ/原題：LONGLEGS/日本語字幕：牧野琴子 レーティング：PG12 配給：松竹
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