本当にいろんな時代のいろんな場所の人々を感動させてきた筋書きではなかろうか。私にはYUIと塚本高史による映画(2006年というから、もう20年近く昔になるのか)や、沢尻エリカと山田孝之によるTVドラマがずいぶん流行ったなあという印象があるのだが、原案はさらにその十数年前、1993年の香港映画『つきせぬ想い』であるという。2015年にはベトナムでドラマ化、2018年には米国でも映画『ミッドナイト・サン ?タイヨウのうた?』としてリメイクされた。それが今度、韓国映画として新たな生命を得た。

主人公のミソルは紫外線にあたると高確率で皮膚がんになる難病“XP(色素性乾皮症)”という疾患を抱えている。太陽の光を浴びてはまずいので日中は家で音楽づくりをしていて、夜、キッチンカーで働いている。そして俳優志望の青年ミンジュンと出会い、あとは非常に純な恋の物語が続く。純愛と(外見には症状がほぼあらわれない)難病というファクター、せつないバラード(歌詞の字幕にも注目)、そこにYUI版や沢尻版には時代的にも当然なかったSNSという要素が加味されて、「伝統的な悲恋」と「現代に不可欠の機器」が1本の映画の中に同居する。ヒロインのチョン・ジソはガールズグループのWSG WANNABEの一員にして、2019年に公開された映画『パラサイト 半地下の家族』にも出ていた売れっ子だ。ミンジュン役のチャ・ハギョンは男性アイドルグループVIXXのリーダー。監督・脚本チョ・ヨンジュン。
映画『タイヨウのウタ』
5月16日(金)全国公開
監督・脚本:チョ・ヨンジュン
音楽:イ・チャンヒョク
出演:チョン・ジソ、チャ・ハギョン、チョン・ウンイン 、 チン・ギョン
製作:BY4M STUDIO 制作:K-MOVIE STUDIO 配給:ライツキューブ
(2025/韓国/109 分/カラー/シネスコ/5.1ch)
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Based upon the original Japanese language motion picture entitled “TAIYO NO UTA” (“MIDNIGHT SUN”), based upon an original story by Kenji Bando and Yoshiro