今からちょうど25年前、2000年にレンタルビデオ(VHS)として登場し、口コミによって世界に拡散。インターネット草創期の時代、これはたいへんな快挙であった。その『呪怨』『呪怨2』が、制作から四半世紀を経て、4Kリマスターで劇場上映されることになった。

監督・脚本の清水崇自身が映像や音声の監修を務めているのもポイントだろう。「歴史的な怖さ」を優先するか、「今でも十分に訴えるであろう怖さ」をアピールしていくか、そこもリマスター作としてのひとつの見せどころではあったはずだが、数々の「売り」の中で私が唸ったのは、オリジナルの音源(ステレオ)を、サラウンドによる演出効果を加えて5.1chにしていること。画面のサイズは「ブラウン管テレビ仕様」だが、音はヴィヴィッドで広がりがある。
内容に関してはさまざまな場で語られてきたはずだが、『呪怨』では、不登校の生徒・佐伯俊雄の母である伽椰子の、教師・小林に対する偏執狂的なメモ(というか落書き)の不気味さが、やはり常軌を逸している。小林「クン」の一部始終に張り付き、克明にメモし、そこに妄想(に違いない)を付け加え、脳内を小林で塗りたくっていく伽椰子の、なんたるキャラクターの濃さか。『呪怨2』は、今なら「事故物件芸人」の格好のネタになりそうな家が大きく登場する。不動産業者の達也と、その妹で霊感のある響子とのやりとりはどこかシュールではあるし、その家と教師・小林との因縁も描かれる。
主な出演は『呪怨』が柳ユーレイ(現・柳憂怜)、栗山千明、三輪ひとみ、三輪明日美、藤貴子、吉行由実、松山鷹志、洞口依子、『呪怨2』が大家由祐子、芦川誠、藤井かほり、斎藤繭子、藤貴子、でんでん、諏訪太朗、ダンカン。8月8日から2作品同時劇場公開。
『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』
『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』
8月8日(金)より新宿バルト9 ほかにて2作品同時劇場公開
※上映は4KのDCPを使用、上映環境によって2Kコンバートでの上映
※2本立てではなく、それぞれの上映となる
『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』
監督・脚本:清水崇
出演:柳ユーレイ(現・柳憂怜) 栗山千明 三輪ひとみ 三輪明日美 藤貴子 吉行由実 松山鷹志 洞口依子
(2000年/日本/70分/5.1ch/スタンダード/カラー/DCP/映倫:G)
『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』
監督・脚本:清水崇
出演:大家由祐子 芦川誠 藤井かほり 斎藤繭子 藤貴子 でんでん 諏訪太朗 ダンカン
(2000年/日本/76分/5.1ch/スタンダード/カラー/DCP/映倫:G)
配給:東映ビデオ
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