“結びつき”をドラマティックに、怖く、スリリングに描いた一作。出演人物を芸人に変えたらコメディとしても成立しそうな箇所があるのだが、それは観終えてから思えてきたことで、上映中はなんというか、ただひたすら手に汗を握る感じだ。

主人公は、一組の男女。女性は小学校の教師、男性はミュージシャン志望。しばらくつきあってきたが、ちょっと倦怠期という感じもある。だからというわけでもないだろうが、心機一転、都会を離れ、田舎の一軒家に住むことにした。が、とあるアクシデントに見舞われ、あとは、超高速で日常生活に変異が起こっていく。伏線が次々と回収されていく面白さ、「変異の謎」が解明されていく過程、大昔の出来事と今が結びつく瞬間などなど、ストーリーテリングのうまさにも唸らされたし、日常的に使われる語句である「一心同体」のリアライズされた姿にも触れる思いがした。サンダンス映画祭でのワールドプレミア上映で話題を集め、映画会社NEONが米国配給権を獲得した一作。
「倦怠」「カップル」「依存」「カルト」が奏であうハーモニーは、想像を絶する。監督・脚本はオーストラリア出身のマイケル・シャンクス、主演のアリソン・ブリーとデイヴ・フランコは共にプロデューサーの位置にもある。
映画『トゥギャザー』
2026年2月6日(金)より TOHO シネマズ 日比谷 他ロードショー
監督・脚本:マイケル・シャンクス
出演:アリソン・ブリー デイヴ・フランコ
2025年|豪・米|英語|101分|カラー|5.1ch|ビスタ|原題:TOGETHER|PG12
字幕翻訳:小寺陽子 提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
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