映画『パンダのすごい世界』、ジャイアントパンダの知られざる物語。こんなにユニークな生き物だったとは!

 ジャイアントパンダが日本からいなくなった。全国から見に来る人の交通費や宿泊費や食費も含めて、この50数年間、どれだけこの国に経済効果をもたらしたことだろう。それは、かかるエサ代の比ではなかったはずなのだ。

そんなタイミングに、画面を見ながらパンダを疑似体験できる1作が、2月6日からTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開されることになった。2024年に中国のTVで放送されたパンダのドキュメンタリー番組が大反響となり、それを基に映画化が行われたとのことだ(監督はビボ・リャン)。観終えた後、こんなに味わい深い動物がつい先日まで少数とはいえ日本にいたのだ、という事実が心に残ることだろう。

 映画は、中国のパンダ保護研究センターをメインに、中国四川省、北京、香港などでも撮影し、「パンダとは何なのか」「パンダの習性」「大自然とパンダ」「共存」「野生への復帰」など、さまざまな視点からやんわりと「パンダにまつわるマター」を提示する。一撃必殺という言葉がふさわしい鋭い爪も映し出されるし(なにしろ“熊”なのだから)、まだ白黒になっていない、本当に生まれたてのパンダも、人間年齢に換算するとおよそ100歳の老パンダも紹介される。パンダの世界も高齢化が進んでいることがわかるが、それはつまり、長生きができる平和な環境にあるからなのだ。

映画『パンダのすごい世界』

2月6日(金)より TOHOシネマズ シャンテ ほか全国順次公開

出演:シエンシエン ルイルイ シャオルー シャオジアン ファーファー
監督:ビボ・リャン 日本語版ナレーション:遠藤憲一
2025年/84分/中国/英題:The Panda Adventure/カラー/5.1ch/1.85:1/
配給:アンプラグド

公式サイト
https://unpfilm.com/pandas/