チャールズ・バーネット特集上映『チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース』、音楽にも注目! 鬼才アフリカ系アメリカ人映画監督の2作品が4Kレストア上映

 1943年生まれの映画監督、チャールズ・バーネットの2作品が2月7日より東京シアター・イメージフォーラムにて上映される。ミシシッピに生まれた彼は、4歳の時にロサンゼルスの黒人コミュニティであるワッツ地区に移った。

 『キラー・オブ・シープ』は1978年発表の白黒映画だが、撮影は72~73年頃のワッツで行われたとされる。筋書きについては「あって、ないようなものなのかなあ」というのが私の正直な所感だが、バーネットの映画には本当に素晴らしい音楽が使われていて、とくにアフリカ系音楽の表現を愛する者であれば、「ストーリーそっちのけで音に聴き入ってしまう」瞬間も多々あることだろう。ただしソウル・ミュージックと呼べるものはアース・ウィンド&ファイアーの「リーズンズ」ぐらいで、ほかはダイナ・ワシントン、エルモア・ジェイムズ、ポール・ロブソンなど、撮影時点でも発表からかなり歳月が経っていたであろうジャズ、ブルース、ゴスペルが主だ。

 『マイ・ブラザーズ・ウェディング』は1983年制作のカラー映画。表題の通り、兄弟の結婚をモチーフにした人間ドラマ、いささかの暴力やドタバタ部分も含む印象だ。予算もついたのか、こちらではコーラ・リー・デイ(ジャズ歌手としてもレコードを残す)、西海岸ブラック・ミュージック界で咲き誇ったトランペット奏者のモンテ・イースターらの大物が役者として登場しているところも見逃せない。

 “黒人監督”という言葉でまとめることが正しいとは思わないが、オスカー・ミショーとスパイク・リーの間に、チャールズ・バーネットがいた(いる)。4Kレストア版として日本劇場初公開されることを歓迎したい。

チャールズ・バーネット特集上映『チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース』

2月7日(土)よりシアター・イメージフォーラム ほか全国順次公開

配給:After School Cinema Club
協力:nozaco 宣伝:スリーピン 宣伝協力(関西):宮本裕也(CINEMA HIROMA)
(C)1977 Charles Burnett (C)2025 Milestone Film & Video for KILLER OF SHEEP
(C)1983 Charles Burnett (C)2025 Milestone Film & Video for MY BROTHER’S WEDDING

公式サイト
https://www.afterschoolcinemaclub.com/everydayblues/