「CRAYONS」、卒業ライブの1部を賑やかに開催。「N☆RNiR」も5年ぶりに復帰!

 アイドルグループCRAYONS(クレヨンズ)が12月13日(日)、代々木 山野ホールにて、現メンバーにとってのラストライブとなる「CRAYONS 卒業公演~みんなありがとう!~」を、2部構成で行なった。タイトルの通り、現メンバー4人全員がこのライブを以て卒業することになる。ここでは、12時開演の1部「~Flight not the end」の模様を紹介したい。

 現在のクレヨンズの最後の雄姿を見送るためだろう、開演を迎えるころには会場に多くのファンが集結し、今か今かと開始を待っているのだが、今回はコロナ禍の中にあっても、会場の協力もあって、ファンはフェイスシールドとマスク着用、そしてソーシャルディスタンス確保の上で声出しOK、というスタイルでのライブということも助けとなり、ステージが始まる前から、会場には大きな熱気が渦巻いていた。

 時間を迎え、新SEにのってメンバーが登場してくるが、衣装は懐かしの赤チャイナ。今回の1部では衣装や楽曲において、これまでの足跡を振り返るような演目となっており、最近のクレヨンズを見慣れた目には新鮮なもの。中でも中村の美しさが引き立っているが、加えて、チビノニの頃は小学生だった小林も、すっかりレディ然とした雰囲気を纏っている。

 オープニングナンバーの「憂鬱な檸檬」から、今日のために頑張ってきたメンバーの成果を如実に感じられる出来栄えであり、広い会場を4人の美しい歌声が満たしている。コロナ禍の前のパフォーマンス感を取り戻しているようだ。

 と、ここでいきなりMCコーナーが始まる。次のブロックのための着替えタイムという意味もあるようで、一人残された恵比原が奮闘し、“困った時のクイズコーナー”でなんとか乗り切る(笑)。クイズ内容はあえて書かないでおこう。

 恵比の奮闘の後は、落ち着いた配色のドレス衣装に身を包んだ中村、小林、奥野によるユニット編成のカバーコーナーへ。2曲を披露するが、ゆったりとしたメロディは、衣装にもマッチングしており、さらにはソロパートも豊富にあって、歌い上げるような歌唱とあわせ、それぞれの歌声を充分に堪能できるセレクトとなっていた。

 続いてはゲストコーナーだ。およそ5年ぶりの再結成となる、クレヨンズにとってはある意味前身グループのN☆RNiR(ノニエル)が登場。メンバーは恵比原愛梨、鶴巻星奈、そしてサナ丸(土山紗那)の3人。結成当時から取材している身としては、真っ黒という印象が強いだけに、真っ白のドレス姿の3人は、ある意味新鮮なもの(メジャーデビュー曲『JJ』のころには白くなっていたが・笑)。ステージでは、懐かしの「THE PRINCESS OF THE DARKNESS」「SWEET EMOTION」「DISTNY FLOWER」の3曲を披露。中でも、信長の舞う敦盛のように、手を前に差し出した状態でエビとツルが交差するフリは、感慨が込みあげてきた。ちなみに現在の鶴巻は、放プリユースのメンバーとして活躍している。

 それが終わると、次は研修生時代を思い出す衣装&楽曲による、奥野未悠のオンステージへ。かわいらしい楽曲とかわいらしい衣装、かわいらしいフリと、かわいらしい笑顔で会場のファンを魅了。古参も多く集まっていたのであろう、曲間に入る合いの手も完璧だった!

 次は、カレー衣装(笑)に着替えた4人=クレヨンズによるカバーブロックだ。アイドルの定番カバーともいえるさまざまな楽曲を一気呵成に披露していくが、どの曲も賑やかで、明るく、そして楽しい気分にしてくれる、まさにクレヨンズらしさを存分に感じられる出来栄えになっていた。

 さあ楽しい時間ももう終わり……ということで、最後は中村の歌いだしの声が神々しい「片思い」を披露して、第一部は終了だ。最後までメンバーの顔に笑顔が溢れていたのも、クレヨンズらしいと言えるだろうか。
【2部に続く】

CRAYONS公式サイト https://www.crayons1225.com/
CRAYONSツイッター https://twitter.com/CRAYONS1225
恵比原愛莉 https://twitter.com/airi_2084
中村千紗 https://twitter.com/Chisa_0219
小林千耶美 https://twitter.com/chiya0510
奥野未悠 https://twitter.com/miyuu_okuno_211
(※奥野を除く個人のアカウントは、12月31日まで有効)