世界遺産の地で、自然とともに生き、音楽を紡ぐローカルDJの姿を描く『太陽と踊らせて』、いよいよ公開

 イビサ島はスペインの東、地中海に浮かぶ世界遺産だ。個人的には、ニコ終焉の地というイメージが強いのだが、いっぽうでセレブたちの集うパーティ・アイランドでもある。

 この映画は島の最南端にあるサリナス・ビーチで約25年間、こんにちでは“バレアリック・サウンド”と呼ばれる響きを届けているDJジョン・サ・トリンサを中心とするストーリーだ。英国人の彼はかつてローリング・ストーンズやデイヴィッド・ボウイのライヴ撮影を行ない、87年にロンドンでDJ活動を開始。94年イビサに転居し、夜よりも昼、人の顔が見える小さな会場でDJを行なうことを生きがいとしている。

 ラジオ番組を持つほか、週数日間、正午から夕日が沈むまでの8時間あまりDJをしており、その選曲と“つなぎ”を聴きに、島の外からもオーディエンスがやってくるほど。映画の中では米国ニューヨーク州モントークに赴いてのDJシーンもある。

 気負いの全くないジョンのライフスタイル、あまりにも美しいイビサの風景、快い音楽の数々、それらが一体となった、実にくつろげる内容だ。7月24日から東京・新宿K’s cinema、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー。

映画『太陽と踊らせて』

2021年7月24日(土)より新宿K’s cinema

<スタッフ>
製作・監督:リリー・リナエ
撮影:ゲイブ・ハーデン/湯越慶太(バリ)/木滑陽介(NY)/リリー・リナエ ドローン・オペレーター:ゲイブ・ハーデン/ロバート・ピーターソン(バリ) 編集:エマニエル・ミケッティ 録音:トレバー・ホール サウンドデザイナー:清水天務仁/村上怜/伊藤圭一(5.1ch) ライン・プロデユーサー:安住春奈 字幕:リリー・リナエ 配給:オンリー・ハーツ 後援:スペイン大使館/インスティトゥト・セルバンテス東京/スペイン政府観光局 協賛:KEY pro/Image Studio 109 応援:Pioneer DJ/株式会社アンド・コスメ(BOTCHAN)/bar bonobo/GOLD FINGER/HAVANA CLUB/itoma CBD /PULPLISM/Sea’ds mara/The Sunrise Shack Japan
2020年/日本/カラー/1.90:1/71分/5,1ch/英語・スペイン語・日本語・フランス語
(C)Pure in the Moon

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