「Yes Happy!」、結成10周年ツアーで約2年ぶりに東京公演を行い、来春発表の新作からの曲もいち早くパフォーマンス。千秋楽は12月17日、心斎橋BIG CATにて

 島根県出身、関西を拠点に活動する二人組アイドルグループ、Yes Happy!が11月27日(土)、約2年ぶりに東京ライブを行った。

 この日のイエハピは12時半開演の「Yes Happy! × つぼみ大革命 ツーマンライブ~つぼハピ大革命~」と、17時開演の「Yes Happy! 10th Anniversary TOUR~はじまりの日~」の計2公演を、東京・Space emo 池袋にて開催。どちらもチケットが早々にソールド・アウトとなり、Vimeo、ZAIKOでの配信も行われた。ここではワンマン公演をレポートしたい。

 場内は、約2年ぶりの東京公演を待ちわびたファンの熱気でいっぱい。発声やジャンプは禁止ながら、各“ハッピーちゃん”たちはフリコピや盛大なクラップでイエハピへの愛を表現する。そして、さやか、こころのふたりは、その反応に笑顔を炸裂させながら、ライブする喜びがほとばしるような歌とダンスを繰り広げた。

 オープニングは、5月から全国流通している初フル・アルバム『HOLIDAYS OF GIRLS』にも入っているディスコ調の「ダンスリメンバ」。上手客席側にぶら下げられたミラーボールが豪快に回り、さらに場内を明るく照らしていく。その他、最新アルバムからの「RADIO STAR」「ハローグッバイ」「Enjoy!」「断トツ年上」「ポラロイド」「ランランラフロード!!」等に加え(これらの曲を、初めてライブで聴いた非関西のファンも少なくなかったはずだ)、活動初期からの代表曲「バイバイ」「ひこうきぐも2015.」、大定番の「ダーリン」「カンパイソング」などなど、イエハピ自ら考えたセットリストは、ふたりの過去・現在がいかに充実しているかを雄弁に伝えた。

 そしてこの日、イエハピは、“未来”もしっかり届けてくれた。来年の春にリリース予定の10周年記念アルバムから、いちはやく「Candy boy」を聴かせてくれたのだ。楽曲提供は、デビュー曲「Yes Happy Day!!!」を書いたポテロック。ダンスの振り付けは、モロが担当した。イエハピの曲は通常、自分たちで振りをつけていて、なんともいえないゆるさがあるのだが、この曲でのイエハピはとにかくバキバキに踊る。年齢を重ねてきたふたりだからこそリアリティを持つ歌詞と、バキバキなダンスは、今後、ライブでどんどん披露されていくにあたり、ますます大きなインパクトを与えることであろう。

 MCでは、「10年間、活動を続けてきて本当に良かった!」を語ったほか、コロナ禍での日々についても触れて、「直接会えない日々が続いてきたけれど、配信に力を入れることによってファン層が広がったところもあるし、自分たちの周りのアイドルもすごくがんばっているので、みんなで結託してアイドルを支えていきましょう」との力強い一言も飛び出した。

 本編ラストは、『HOLIDAYS OF GIRLS』収録曲で、今回のツアー・タイトルにもなっている「はじまりの日」。ツイッターでは“#イエハピとのはじまりの日”というテーマで、初めてファンになった時のこと等についての投稿を募集しているので、こちらも要注目だ。

 そしてラストは、こころが作詞した、2014年発表の「磁石」。夢に向かってジャンプする、ふたりにとって特別な一曲をエモーショナルに表現して、久々の東京ワンマンは幕を閉じた。

 8月から始まった10周年ツアーも、12月17日に大阪・心斎橋BIG CATで行われる千秋楽公演「Yes Happy! 10th Anniversary TOUR~はじまりの日~ FINAL」を待つのみ。「今までで最もかっこいい姿を披露したい」とのことなので、期待をいっぱいにしながら会場に駆け付けようではないか。

https://yeshappy.jp/

2019年の東京公演の模様はコチラ