研究、恋愛、偽装結婚、その先にある「幸せ」。実話を基にした、多文化共生ラブストーリー

 愛知にて先行公開中の白羽弥仁監督作品『フィリピンパブ嬢の社会学』が、2月17日より新宿K’s cinemaほか全国公開される。実体験を基につづられた新書「フィリピンパブ嬢の社会学」(著:中島弘象)を原作とした異色のラブストーリーだ。

 時代は2010年代前半、主人公・中島翔太は愛知県の大学院生。「在日フィリピン人女性の生活」を修士論文のテーマにしようと思い、フィリピンパブに通い始めたところ、そこで働いているひとたちの明るさ、人柄、雰囲気などにどんどん親近感を覚えてゆき、と同時に、彼女たちが決して恵まれているとはいえない環境下で働いていることも実感する。やがて店員・ミカと親しくなり、店外でも一緒にいる機会が増えた。「両想い」になるふたりだが、そこには当然ながら大きな障壁があった。ここでは、そのひとつに「偽装結婚」があった、とだけ触れておきたい。

 翔太は恋心が高まっていてもロジカルな思考を失うことなく、「いかに動けば、クリアーに、邪魔の入らない形でミカと交際できるか」を考え、ときに命の危険にさらされながらもそれを実践する。翔太、ミカそれぞれの家族を納得させることはできるのか、ふたりの恋愛は成就するのか。映画のラストでは、原作者夫婦の近影も見ることができる。翔太役に前田航基、ミカ役に一宮レイゼルが扮し、ほか近藤芳正、勝野洋、田中美里、仁科貴、ステファニー・アリアン、津田寛治、飯島珠奈らも登場する。

映画『フィリピンパブ嬢の社会学』

2024年2月17日より新宿K’s cinema ほか公開

<キャスト>
前田航基 一宮レイゼル
ステファニー・アリアン 田中美里(友情出演) 津田寛治 飯島珠奈 仁科 貴 浦浜アリサ 近藤芳正 勝野 洋

<スタッフ>
原作:中島弘象 監督:白羽弥仁 脚本:大河内 聡 音楽:奈良部匠平 制作・配給:キョウタス
(C)2023「フィリピンパブ嬢の社会学」製作委員会

公式サイト
https://mabuhay.jp/