1975年に放映が開始されたテレビドラマで、その後も折に触れて再会収録が行われてきた“俺たちの旅”の、最新ヴァージョンであり、初めての映画化である。正直申し上げて私は過去作と出会う機会がなかったのだが、往年の映像がサンプリングされているのは親切だと思ったし、それによって登場キャラクターの時代ごとの変遷(外見だけではなく)も掴むことができる。そして、加齢していくなかで、親しい仲間を失っていくなかで、職業や役職が変わっていくなかで、家族構成も変わっていくなかで、若い時に知り合った仲間といかに友情を保っていくかという、生きていれば誰の身にも訪れるであろう課題に、半世紀もの友人である津村浩介“カースケ”(中村雅俊)、神崎隆夫“オメダ”(田中健)、熊沢伸六“グズ六”(秋野太作)の3名がどう立ち向かっていくさま、ある程度の年齢に達した者なら、そこが自然に作品鑑賞時の焦点となるのではないか。私もそこに見入り、唸らされた。

上記の面々はもちろん、岡田奈々、左時枝の健在ぶりが見どころなのはもちろんだが、前田亜季、水谷果穂、福士誠治ら次世代の役者たちも好演。主題歌「俺たちの旅」「ただお前がいい」も、しっかり流れる。監督は中村雅俊、原作と脚本は鎌田敏夫。
映画『五十年目の俺たちの旅』
2026年1月9日(金)より全国ロードショー
出演:中村雅俊 秋野太作 田中健 / 前田亜季 水谷果穂 左時枝 福士誠治 / 岡田奈々
原作・脚本:鎌田敏夫 監督:中村雅俊 主題歌:「俺たちの旅」 歌:中村雅俊
配給:NAKACHIKA PICTURES
(C)「五十年目の俺たちの旅」製作委員会