後藤淳平“初”単独主演 × 木下半太 長編映画“初”監督作品『ロックンロール・ストリップ』がロングラン上演中。来年1月に、大阪・第七藝術劇場での上映も決定

 ジャルジャル後藤淳平“初”の映画単独主演を飾り、作家で俳優の木下半太の自伝的小説を原作者自らがメガホンをとり映画化された『ロックンロール・ストリップ』は、8月14日(金)よりテアトル新宿ほかにて公開致しましたが、現在もロングラン上映中です。

 本作は、大阪のストリップ劇場を舞台に、映画監督を夢見る劇団座長が売れない劇団員とともに、奇跡のパフォーマンスを繰り広げる痛快エンターテインメント。監督は、自伝的小説「ロックンロール・ストリップ」(小学館文庫・刊)の原作者・木下半太。本作にて長編映画監督デビューし、25年越しの夢を叶えております。

 11月15日(日)、東京・池袋HUMAXシネマズにて出演・智順、西郷豊、そして木下半太監督が登壇する舞台挨拶が開催され、2021年1月23日(土)より、大阪・第七藝術劇場にて凱旋上映が決定したことも発表された。
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 映画「ロックンロール・ストリップ」トークイベント付き舞台挨拶が11月15日、東京・池袋HUMAXシネマズで行われ、女優の智順、俳優の西郷豊、メガホンをとった木下半太監督が登壇した。

 本作は、木下監督の自伝的同名小説を実写映画化したもので、大阪のストリップ劇場を舞台に、映画監督を夢見る劇団座長・木村勇太(後藤淳平)が、売れない劇団員とともに奇跡のパフォーマンスを繰り広げる姿を描いた痛快エンターテインメント。

 「ストリップ劇場で前座をやってほしい」と勇太に依頼する美人ストリッパー・旭川ローズ役を演じた智順は、登壇し会場を見渡すと「智順のうちわがある(笑)」と喜び、観客と一緒に映画を途中まで観ていたことを明かし「けっこうウケけていて嬉しかったです!」と笑顔で挨拶。本作で25年越しの夢であった映画監督デビューを果たした木下監督は「やっと夢が叶ったと思ったら、100年に1度のコロナが来ちゃって……(笑)。それとドン被りしていますが、こうやって皆さんが来てくれることが嬉しいです」と感謝した。

 本作の原作化が決まった際のエピソードを聞かれた木下監督は「朝方の三軒茶屋を酔っ払って歩いていたら“イチビリ”というバーを見つけて、“イチビリ”って関西弁でお調子者って意味なんですけど、絶対に関西人がやっていると思って入ったら、実際に(店の)お兄ちゃんが関西人で。1~2週間後に劇団員を連れて行ったりして、一応、連絡先を交換したら、僕の同級生の週刊ポストの編集者から『半太さんと会いたい』って言われて、お店に飲みに行ったらカウンターにその編集者がいて『連載お願いします』って言われて」と回顧し、「その連載が終わって小説になったらこの映画が決まったので、三軒茶屋であのとき僕がふらふらしてなかったら、(映画化は)なかったのよ! 人生こんなことばっかり起こるんですよ」と強運ぶりを告白。

 智順とも映画『パッチギ!』で共演していることを明かした木下監督は「そんなことあります? 16年前に京都で出会って、時を経て映画に出てもらって一緒の舞台に立つなんてすごい。本当に俺“持ってる”と思いますわ」としみじみと語り、「これだけじゃなくて、『悪夢のエレベーター』という小説を書いて、バコーンと売れてドラマ化になったんですけど、そのドラマにも智順が出てるんです」と智順との縁を明かした。

 今回、実在するストリッパー役を演じた智順は「めちゃくちゃかっこいい女の人で、お客さんが3人だろうが、1人だろうが、毎日来てくれる人に同じものを見せられないというプロ意識とか、エンターテイメントに対する意識の高さに“かっこいいなあ!”って」と感嘆し、木下監督は「その人は北海道から来ていて、ファンが全国についてくるから同じものは見せられないって。それを見て俺も“ヤバい……”と思って、ちゃんとやらなあかんと思って生まれたのが、あのヤクザのネタなんです(笑)。そうしたら踊り子さんたちも『一緒に踊りたい』って言ってくれて、天満の駐車場で振り付けを一緒にやってくれたんです」と実際に起きたエピソードを紹介。これに智順は「これが実話って変よね」と突っ込んで笑いを誘った。

 さらに、同舞台挨拶では2021年1月23日(土)より大阪・第七藝術劇場での上映が決定したことが発表され、完成披露舞台挨拶以来となる凱旋上映に木下監督は「俺も智順も大阪出身だから行きたいね」と声を弾ませ、智順は「Go To使って自費で行きます」とコメントして観客を笑わせた。

 最後に智順は「8月に公開して3ヶ月も同じ作品をずっとやれているのは嬉しい」とロングラン上映を喜び、「大変な中、こうやって足を運んでいただけることがいつも以上に嬉しいことだと改めて思っています。Go Toで大阪に来てくれたらより嬉しいです」とアピール。木下監督は「しんどい時代で、かつ嫌なニュースも多いじゃないですか。この男(主人公=自身)よりアホな男はいないと思うので、ちょっとでもこれを見て前に進む気持ちいなってくれたらなと思うので、いろんな人に見てほしいし、しんどい思いをしている人にこの映画を見てほしいので、ぜひ宣伝のご協力をお願いします」と観客にお願いした。

映画『ロックンロール・ストリップ』

全国順次公開中

【ストーリー】
木下半太監督の半生を描いた自伝的物語
売れない劇団の座長・木村勇太(後藤淳平)の夢は、映画監督になること。しかしその実態は、観客がまばらな劇場で演劇を続けたあげく、劇団員たちに愛想をつかされ解散。長年付き合っている恋人・栗山千春(徳永えり)との結婚に踏み切ることもできず、人気ロックバンド「マチルダ」でボーカルをつとめている妹の木村朋美(三戸なつめ)とは大違いで、散々な日々を過ごしていた。経営している大阪のバーの常連にも「夢は諦めるのが早いほうがいい」と言われる始末。

ある夜の閉店間際、勇太はバーにやってきた謎の美女・冬音(智順)から、赤星(ぎい子)、ビーバー藤森(坂口涼太郎)、火野(町田悠字)と共に旗揚げした劇団「チームKGB」にストリップ劇場で上演してほしいとお願いをされる。冬音は「チームKGB」のファンで、なんと人気ストリッパー旭川ローズだった。

劇場を満員にしたい旭川ローズの想いを叶えるべく、場末の劇場を舞台に、勇太たち劇団員4人が町中を巻き込んでの珍騒動が始まる。

後藤淳平(ジャルジャル)
徳永えり 智順
三戸なつめ 坂口涼太郎 ぎぃ子 町田悠宇
品川祐(品川庄司) 村田秀亮(とろサーモン) 堤下敦(インパルス) 佐田正樹(バッドボーイズ) 宇野祥平 深沢敦
乃緑 綾部リサ 大川成美 後藤拓斗 内藤光佑 立山誉 西郷豊
保土田充 黒岩よし ふーみん 田中慎也 あだち理絵子
伊舞なおみ Calmera
やべきょうすけ / 木下ほうか

製作:「ロックンロール・ストリップ」製作委員会 原作:木下半太「ロックンロール・ストリップ」(小学館文庫刊) エグゼクティブプロデューサー:石田誠 プロデューサー:皆川拓也 三好保洋 音楽:Calmera 撮影:曽根剛 照明:本間光平 美術:秋元博 録音:山本タカアキ 装飾:寺尾淳 衣装:鈴木まさあき ヘアメイク:田鍋知佳 キャステイング:森川祐介 出版プロデュース:新里健太郎(小学館) 監督・脚本:木下半太 配給:ベストブレーン 企画:株式会社タッチアップエンターテインメント
(C)木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント

https://www.rocknroll-strip.com/

https://www.media-iz.com/?p=1236