話題作『Cosmetic DNA』が遂に公開! 主演・藤井愛稀“運命みたいなものも感じたので参加させていただきました”、大久保健也監督“自分で言うのもアレなんですけど、ものすごくブッ飛んでる”

 2020年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で北海道知事賞を獲得。映画監督の清水崇や映画評論家の塩田時敏、「孤高のカルト芸人」永野らが称賛する、いわくつきの作品『Cosmetic DNA』の上映が遂に始まった。公開初日にあたる10月9日、新宿K’s cinemaで行われた舞台挨拶には大久保健也監督、藤井愛稀(主人公のアヤカ役)、仲野瑠花(サトミ役)、川崎瑠奈(ユミ役)、石田健太(撮影監督役)が登場。自称・映画監督の柴島役を演じた西面辰孝が司会進行を担当した。

 劇場公開が実現したことについて、大久保監督は「2、3年前の自分に伝えたらすごくびっくりすると思う。“ゆうばりファンタ”に入選したいという思いで血の要素を入れつつ、自分の撮りたかった、女の子を主人公にしたバイオレンス映画を作って、こうやって初日を迎えることができて嬉しいです」と一言。

 藤井は監督からの出演オファーをメールで受けた。「作品を拝見したところ、私がお世話になっている阪元裕吾監督が出演されていたんです。そこで阪元監督に尋ねてみたら、“すごく作家性のある方”だと。世界観がはっきりしていて、エンタメとして鮮やかなものを撮られる方だなと思いますね。(大久保監督と)話していると、映画作品を作っている中で、追い求めているものに私と近しいものがあると思いました。本作に関しては、私自身、女として生まれてきて、女だからこそ男性から嫌なことを受けるということも多々ありましたので、監督が描こうとしていることに対する共感もありますし、運命みたいなものも感じたので参加させていただきました」。

 クラウドファンディングの目標は50万円だったが、集まったのは6万円。スタッフを集めようにも集まらず、結局、大久保監督が撮影・照明・美術・衣装を兼ね、西面辰孝は芝居しながら音響も手掛け、さらに衣装や美術の準備をして作業を進めた。

 「撮影しているときに精神的に参ってしまって、皆からの連絡を絶っているときに映画『ロケットマン』を見て“やっぱり撮らないと”と思って、完成させました。撮影の時に15kgやせたんです。終わった時に15kg太って、編集が半年かかってその間に15kgやせて、完成して15kg太りました。ものすごくブッ飛んでると自分で言うのもアレなんですけど、こんな映画、そうそう見ない。すごい体験だと思ってるんですよ。だから本当に楽しんでいただけたらと思います」(大久保監督)

 写真やインタビュー満載の、計40ページの豪華パンフレットは劇場窓口で予約して、後日発送という形になる。

映画『Cosmetic DNA』

10月9日よりK’s cinmaほか全国順次公開

<キャスト>
藤井愛稀、西面辰孝、仲野瑠花、川崎瑠奈 ほか

<スタッフ>
監督・脚本・撮影・編集・照明:大久保健也
配給:Cinemago
販売元:オデッサ・エンタテインメント
製作:穏やカーニバル
(C)穏やカーニバル

https://cosmeticdna.net/