- 2023年3月23日
ニコラス・ケイジの人生とダブる、好漢“ニック・ケイジ”の活躍に注目。『マッシブ・タレント』公開
ニコラス・ケイジが自分を素材に遊んでしまった……そんな趣を持つ軽妙な一作だ。彼が扮するのは往年のハリウッドスター、“ニック・ケイジ”。最近はどうにも冴えなくて、借金もふくらむばかり。妻とは別れ、娘の視線も冷たい。そんな彼の許に、なんとも怪しい、しかしおいしい話が舞い込む。スペインの大富豪のパーティ […]
ニコラス・ケイジが自分を素材に遊んでしまった……そんな趣を持つ軽妙な一作だ。彼が扮するのは往年のハリウッドスター、“ニック・ケイジ”。最近はどうにも冴えなくて、借金もふくらむばかり。妻とは別れ、娘の視線も冷たい。そんな彼の許に、なんとも怪しい、しかしおいしい話が舞い込む。スペインの大富豪のパーティ […]
重いものをつきつける作品だ。と同時に、観る者の年齢がどうなのかで、感じ方も変わってくる作品だろう。私はやはりどうしても、17歳の愛娘を同級生に殺された両親の側から見てしまう。 ……のだが、これは単に「愛娘を同級生に殺された」話ではないのである。そもそも殺人というのは、相手側にその人を殺したいとい […]
英国Sight&Sound誌が「過去と未来、現実と夢が、同じ地平線を歩いている」と評した作品が、2018年のロカルノ映画祭上映から5年、中国本土での正式公開から2年を経て、ついに日本でも公開されるようになった。 ビー・ガンなどと同じく“中国第8世代”に数えられるチウ・ション監督の長篇デビュー作( […]
フロリアン・ゼレール監督が構想する“家族三部作”の第2部、『The Son/息子』が3月17日より、TOHOシネマズ シャンテほかで全国公開される。原作は、戯曲「Le Fils 息子」。前作にあたるアンソニー・ホプキンス主演作『ファーザー』は第93回アカデミー賞で主演男優賞と脚色賞を受賞したが、今 […]
故・金子勇氏を中心とする、いわゆる「Winny事件」に基づくストーリー。観終わった後、金子氏について調べたところ、筆者と同年代であることがわかった。この事件がなければ、彼は今も自分と同じ時代を呼吸していたんだろうなと思うと、一面識もないのに、なんだか悔しさが増してくる。昭和40年代半ば生まれの者た […]
すこぶる新鮮な一作だった。良い作品は「エンターテインメント」と「エデュケーション」の要素を兼ね備えているものだが、この映画も例外ではない。筆者はもちろんエッフェル塔の存在は知っている。訪ねる機会には恵まれていないが、いろんなところで画像を見る。が、それ以上、とくに何も思いを寄せることのないまま今ま […]
ファッションには不案内な私だが、それでも「マリメッコ」については大体「こんなものだろう」という、ざっくりしたイメージはあった。それが北欧を代表するブランド名であること、その大部分をデザインしたのがマイヤ・イソラという人物であることを、不勉強にしてこの映画で初めて知った。そしてひとえに「マリメッコ」 […]
「うわー、痛そう」。そんなシーンが幾度となく現れる。体内のいろんなところから出るいろんな液体が勢いよく画面の中で飛び交う。見る人を選ぶ作品といっていいだろう。が、物語は実にストレート。「ずるいことをするやつ、不器用でも誠実に物事にあたろうとする奴」を、「おてんとさん」はちゃんと見ているよ、だから、 […]
映画『レッドシューズ』が北九州での先行公開に続き、全国公開を迎えたことを記念し、2月25日(土)、新宿ピカデリー(東京・新宿)にて舞台挨拶が開催。主演の朝比奈彩をはじめ、市原隼人、主題歌を担当した岡本真夜、雑賀俊朗監督が登壇した。 舞台挨拶終盤、出演者のひとりである佐々木希からのメッセージも到着 […]
私は、お世話になったレコード・プロデューサー、音楽評論家、ミュージシャンの3人を白血病で失っている。いかにすさまじい病であるかも知識として得ているつもりだ。それだけに、乗り越えた人には畏怖の念を持つ。そしてそれは、強運に対するリスペクトでもある。 この作品は実話を基に制作されたという。堀ともこプ […]