- 2024年9月10日
「今の時代に観るべき、壮大な歴史スペクタクル」のフレーズに偽りなし。『シサム』
私は北海道の北部、いわゆる道北地方の生まれで、小学校の頃には郷土の歴史を学ぶ時間もあったし、幼少の頃から「音威子府」や「おさしま」にも年数回のペースで行っていた。先住民の住む地域にも何度か足を運び、彼らの、たとえば工芸の、実にセンシティヴな色合いや感触に心を動かされてきた。和人にとってはひとつの大 […]
私は北海道の北部、いわゆる道北地方の生まれで、小学校の頃には郷土の歴史を学ぶ時間もあったし、幼少の頃から「音威子府」や「おさしま」にも年数回のペースで行っていた。先住民の住む地域にも何度か足を運び、彼らの、たとえば工芸の、実にセンシティヴな色合いや感触に心を動かされてきた。和人にとってはひとつの大 […]
淡々とした描写、自然な光の活用に心和む。ストーリーの展開は、アップテンポというよりもゆったり目だ。セリフも決して多くはない。首根っこを掴まれるようにして物語に引き込まれるというよりは、気が付くと自然に物語がからだになじんでくる感じだ。 寒い地方の、小都市における物語。主役にあたるのは、選手になる […]
前代未聞の「猫映画」といっていいのではないか。主役は鎌田らい樹、増井湖々、美咲姫の3名なのだ、ということが我々にはわかるのだが、彼女たちは猫に扮し(といっても耳とかしっぽとか肉球とか、そういうあからさまな演出はない)、物語の中に出てくる登場人物にとっては、彼女たちは猫以外の何ものでもない。そして「 […]
原題は『因為愛所以革命』。香港民主化運動を、鮮明な映像と音響で捉えたドキュメンタリー作品だ。監督のトウィンクル・ンアン(顔志昇)はパティシエだったが、2019年6月から、香港民主化運動の記録を一眼タイプのビデオカメラで撮影し始めた。が、その記録・編集・作品化を香港でしていては命の危険が伴う。そこで […]
「まったく、どうかしているぜ」と、ふと声が漏れてしまうこと間違いなしのラインナップといっていいだろう。夏の締めくくりに咲き乱れる恒例の「ホラー秘宝まつり」、その2024年版が8月30日から公開される。なんと全作とも日本初公開。アナログならではの、いや、アナログだからこそのraw感、そして手作り感、 […]
「学び」を与えてくれる作品だ。私は陸上の歴史について人生で一度も考えたことがなく、この映画のモチーフになっている物事についても存じあげなかった。もちろん、1936年にベルリンオリンピックが行われていたことは知識として持っていたし、記録とファンタジーをブレンドしたような、なんとも独特の味わいを持つリ […]
大好きな姉とダメ男との結婚を阻止することに生命をかけた高校生の妹が主役の物語、といえばいいだろうか。妹はとにかく姉が大好き、だが相当に冷静に姉のことを見ている。だから姉がダメ男に夢中になっているのが許せない。だが姉はそれに気づかず恋に燃えている。まわりが見えない。それにそのダメ男はそんな姉の性質を […]
第26回富川国際ファンタスティック映画祭ではわずか10秒で完売、ファンタジア国際映画祭では「独創的でカリスマ的なエネルギーで観客を魅了する新ジャンル映画」として称賛された一作が日本上映される。“Kホラーの巨匠”こと、チョン・ボムシク監督の最新作だ。 一本の映画ではあるが、内容はオムニバス的な色彩 […]
世紀の奇才、サルバドール・ダリの生誕120年・没後25年にふさわしい上映だ。英語タイトルは「Waiting for Dali」という。 では、誰が、何の目的でダリを待っているのか。待っているのは、大のダリ好きであるジュールズという男。レストラン「シュルレアル」のオーナーで、いつかこの芸術家に自分 […]
1995年に公開された一作がデジタルリマスターされて、あらためて劇場上映される。きっかけは、今年の元日に起きた能登半島地震だ。 この映画は石川県輪島市の協力を得て完成した。そして劇中には輪島の風景がしっかりと捉えられている。合津直枝プロデューサーは「今こそ映画を通して輪島市に恩返しを」とリバイバ […]