- 2024年5月5日
ベルリン映画祭 銀熊賞(主演俳優賞/脚本賞)2冠受賞作品。実話から生まれた、深く考えさせられる一作『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』
歴史にタラレバはないとしても、「あの日にあの出来事が起きていなければ、世の中にはもっと笑顔があふれていたはずだ」と痛感させる物事は多い。2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロも、そのひとつだろう。 が、この映画で主人公となっているのはどうにも事件と関係のなさそうな、ドイツのブレーメンに […]
歴史にタラレバはないとしても、「あの日にあの出来事が起きていなければ、世の中にはもっと笑顔があふれていたはずだ」と痛感させる物事は多い。2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロも、そのひとつだろう。 が、この映画で主人公となっているのはどうにも事件と関係のなさそうな、ドイツのブレーメンに […]
2021年制作のロシア映画が公開されることになった。社会派、ミステリー、歴史もの、サスペンス、SF、いろんな言葉が思い浮かぶが、どれもしっくりこない。その間を悠々と泳ぎまわりながら、観る者を、妖しい世界へと案内してくれるといおうか。 描かれている時代はソビエト連邦崩壊までの、およそ10年間。199 […]
文化庁芸術祭大賞受賞作が、満を持して映画化された。約160分の長編ドキュメンタリーである。 「飯塚事件」をご存じだろうか。1992年に福岡県飯塚市で、女児ふたりが殺害された事件だ。犯人として逮捕された人物は2008年に死刑執行されている。この映画の主眼は真犯人探しではない。大して物的証拠が集まっ […]
緒方貴臣監督が、伊礼姫奈、筒井真理子らを迎え、「義足は障がいの象徴」とネガティブに捉えていた主人公の義足のモデルやそのマネージャーが、ポジティブに捉えられるようになるまでの心の変化を描く『シンデレラガール』。 全国14館での公開を終え、この度5月24日(金)~5月30日(木)に、Morc阿佐ヶ谷 […]
「こんな少女がいるのか」と驚かされる。そしてなんとも言葉の浮かばない気分になる。もしあなたが、子供の親になるに達した年齢であれば、「自分の娘や息子がこういうふうになってしまった場合、親としてどうふるまえばいいのか?」と自らに問いかけることだろう。自分の子供だもの、それはかわいくて当然なはず。実際、 […]
努力・青春・勝利といった言葉が似合う一作だ。ちょっと斜に構えて観始めたとしてもそのうち、登場人物たちの、まっすぐな、自分の可能性をただ信じるのみな言動に、心の奥が熱くなっていくはずだ。 ストーリーも、実にストレートである。高校の、弱くて弱くて廃部寸前のバスケットボール部に、ヤンという男がコーチと […]
胸が痛くなる。しかもこの映画に描かれているのは、「やりあい」ではなく、「一方的な攻撃」だ。2022年2月、ロシアによるウクライナ東部マリウポリへの進攻――――つい数十秒前まで普通に存在していた建物がたったいま爆破され、爆風が吹き、破片が飛び散り、爆音が耳をつんざく。おそらく「なぜ私たちが?」と思う […]
重厚な作品だ。観終わったあと、深く内省することになると思うので、これを観た日はその後の予定をあまり入れないほうがいいかもしれない。イタリア語タイトルは『Rapito』、TIFFでは『KIDNAPPED』というタイトルで上映された。両方とも、「誘拐」を意味する。 スピルバーグ監督が映画化を断念した […]
“尼崎を舞台に、39歳の独身女性、65歳の能天気な父、20歳の父の再婚相手の「想定外の共同生活」を描くホームコメディ”という状況説明だけでも好奇心が高まるが、キャスティングがまた、思い切っていて驚かせる。主演は江口のりこと中条あやみ、そして笑福亭鶴瓶が実にいい味を出す。つまり独身女性を江口、能天気 […]
映画『ル・ジャルダンへようこそ』は、銀座の高級クラブ「ル・ジャルダン」のオーナーママ望月明美が新潮社から同タイトルの書籍を出版し、好評な売れ行きでシリーズ第3弾まで発売されている本をベースにした映画。 実店舗のクラブでの撮影も行ない、映画撮影が終盤を迎えたので、製作発表会見を4月10日・グレース […]