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映画

  • 2025年6月3日

マストロヤンニ晩年の傑作。日本初公開から37年の歳月を経て、4K修復ロングバージョンで上映。『黒い瞳 4K修復ロングバージョン』

 原作者アントン・チェーホフの没後120年、主演俳優マルチェロ・マストロヤンニの生誕100年を記念して、『黒い瞳』が4K修復ロングバージョンとして劇場公開される。トータル約25分間のシーンがオリジナル版に追加されているという。  私はオリジナル版に接することのないまま今に至ってしまったので比較対象は […]

  • 2025年6月1日

残りの人生を実り豊かに過ごすために、老夫人がとった行動とは。オゾン監督の最新作。『秋が来るとき』

 観終えて思い出したのはフランク・シナトラの『September of My Years』というレコードだ。発表は1965年。50歳を迎えたシナトラは、もう自分の人生は秋を迎えてしまった――つまり寿命の4分の3は使い切り、あとは「人生の冬」のみ――との思いを刻んだ。それから60年もの歳月が経ち、医療 […]

  • 2025年6月1日

あの大ヒットドラマが、原作者・足立紳監督によるディレクターズカット版で劇場公開。『劇場版 それでも俺は、妻としたい』

 TVerで1500万超の再生数を得たというドラマ「それでも俺は、妻としたい」の劇場版。話題になっているのは知っていたものの、テレビ版を見る時間を逸していた私のような者にも実にありがたい。  「したい」という言葉にかかる目的語はずばり「セックス」なのだが、主人公の夫妻には「どぶろっく」にハマっている […]

  • 2025年5月30日

危険な大金に手を出したことで日常が一変。“動く劇画”というべきクライム・アクション。ダーティ・マネー』

 バディ、クライム、サスペンス、アクション等の要素がこれでもかと詰め込まれた一作。主人公のふたりは義兄弟的な関係を築いているが、その“仕事”ぶりにはクセがある。表の顔は、刑事。だが裏金を取りまとめるという裏の顔もある。つまり「捕まえるほう」と「捕まえられるほう」を兼ねているのだ。それをシチュエーショ […]

  • 2025年5月28日

映画『永遠の待ち人』のヒロイン「高崎かなみ」オフィシャルインタビュー到着

 ドストエフスキーの短編「白夜」は、1848年に出版されて以来、ルキノ・ヴィスコンティ監督によりイタリアを舞台に、ロベール・ブレッソン監督によりパリを舞台に、ジェームズ・グレイ監督によりニューヨークを舞台にと、場所や設定を変えて描かれ続けてきた。ロベール・ブレッソン版の『白夜』(1971)は、4Kレ […]

  • 2025年5月25日

映画『永遠の待ち人』、ヒロイン「北村優衣」のオフィシャルインタビューが到着

 ドストエフスキーの短編「白夜」は、1848年に出版されて以来、ルキノ・ヴィスコンティ監督によりイタリアを舞台に、ロベール・ブレッソン監督によりパリを舞台に、ジェームズ・グレイ監督によりニューヨークを舞台にと、場所や設定を変えて描かれ続けてきた。ロベール・ブレッソン版の『白夜』(1971)は、4Kレ […]

  • 2025年5月25日

72年の歴史に幕を下ろした沖縄の映画館と、ベテラン写真家による「魂の対話」、『劇場が終わるとき』

 2022年、72年間の歴史を閉じた映画館「首里劇場」のラストを追った作品。沖縄が米国の施政下におかれたのは1952年4月28日からの約20年間だから、そのようにされてしまう前から営業をおこなっていたということになる。一時期はピンク映画専門館になったこともあるようだ。名画座として再スタートしたものの […]

  • 2025年5月24日

狂気にとらわれているのは誰なのか? 実際の裁判記録を元に描かれた重厚な一作。『デビルズ・バス』

 第74回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)、第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀作品賞に輝く一作。タイトルに出てくる単語“バス”は乗り物ではなくフロ(bath)を示す。なぜこの題名なのかは観ていくうちにわかる。  時代背景は18世紀半ば、場所はオーストリア北部の小さな村、主人公は […]

  • 2025年5月21日

悲恋・純愛・難病ものの定番ストーリーが、韓国の旬の面々によってリメイク、『タイヨウのウタ』

 本当にいろんな時代のいろんな場所の人々を感動させてきた筋書きではなかろうか。私にはYUIと塚本高史による映画(2006年というから、もう20年近く昔になるのか)や、沢尻エリカと山田孝之によるTVドラマがずいぶん流行ったなあという印象があるのだが、原案はさらにその十数年前、1993年の香港映画『つき […]

  • 2025年5月16日

デミ・ムーアとマーガレット・クアリーが、とんでもないシチュエーションで“共演”。話題沸騰の問題作が日本公開。『サブスタンス』

 すげえ! と声を何度あげたくなったことか。約140分の長編だが、この倍の時間でも私は興奮を持続しながら観たことだろう。そして終わり方が憎い。ストーリーの性格上、続編は望めない感じであるけれど、それにしては余韻を残しすぎのエンディングだ。デミ・ムーアの役者魂も爆発している。  展開のあらゆる箇所が伏 […]