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アンプラグド

  • 2026年1月11日

映画『インランド・エンパイア 4K』、ハリウッド女優の中で映画の物語と自身の人生が交錯しはじめる……。3時間に及ぶ永遠の問題作が4K上映

 昨年亡くなったデイヴィッド・リンチ監督が1996年に発表した約3時間の長編が、4Kで1月9日より新宿ピカデリーほか全国順次公開される。  「難解」という声もあるようだが、そもそもリンチは全体の脚本を完成させないまま、思いついたシーンをそのつど撮影していったというではないか。どうつなぐか、最終的にど […]

  • 2025年6月14日

祖母、子、孫の三世代が織りなす、笑えて泣ける家族の物語。タイの美しい風景もたっぷり。『おばあちゃんと僕の約束』

 「人情のありがたみ」や「血の争えなさ」を、エンタテインメント性たっぷりの描写の中から再認識させてくれる作品といえばいいか。『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』が今も語り草のスタジオGDHが送る一作だ。本国タイでは2024年4月に公開され、年間最大のオープニング成績を記録。若者を中心に大流行し、世 […]

  • 2025年2月1日

映画が、映画館が、ある男の人生をこんなにも豊かなものにした。シネマ・ラヴァー必見。『映画を愛する君へ』

 映画に魅入られた人であれば――この映画をそうではない人が観に行くとも思えないが――、思わず「そうそう、そうなんだよ!」と膝を叩きたくなるに違いない。監督・脚本は、1960年フランス生まれのアルノー・デプレシャン。ここでは、彼の溢れんばかりの映画愛が、ポール・デダリュスというキャラクターに投影されて […]

  • 2024年7月25日

もう我慢できない! セクハラ、パワハラを受けた女性ふたりの悪夢を描く力作スリラー『ロイヤルホテル』

 おぞましい一作と言っていいだろう。ミソジニー・オブ・ザ・ワールド、あるいはマチズモ・オン・ザ・ランといった感じだ。それに、「ロイヤル」(高貴)な「ホテル」など、どこにも出てこない。  ハンナとリブは親友同士。旅行で訪れたオーストラリアで金欠となり、ひとまずバーテンダーとして小金を得ようということに […]

  • 2024年6月21日

ヴェンダース×キーファー! 第76回カンヌ国際映画祭特別上映ワールドプレミア作品『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』

 説明不要の鬼才監督ヴィム・ヴェンダースが、同じ1945年に生まれ、同じ母国(ドイツ)を持つ芸術家アンゼルム・キーファーを描く。ヴェンダースとキーファーの組み合わせなのだから、それだけで、たまらなくアーティスティックな香りが漂ってくる。キーファーを題材にしているといっても、まだ彼が若手だった頃に収録 […]

  • 2024年6月5日

本邦初上陸、1969年イタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー!

 「1969年イタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー」というキャッチフレーズが、まさにぴったりの一作である。さぞ日本でもリアルタイムで公開されてポップなアートやユーモアを好むひとにウケたのだろうなとか、90年代の渋谷系で再評価されていたんだろうなとか、勝手にイメージしていた […]

  • 2023年11月2日

カトリーヌ・ドヌーヴも称賛した、観客総震撼間違いなしのスリラー映画『理想郷』

 日本のどこかで今も起きていそうな話だが、映画の基になっているのは1997年から数年間、スペイン・ガリシア州の村民とオランダ人夫婦の間で実際に起きた軋轢だ。映画ではそこが「フランス人夫婦」の話になっている。  ガリシア州の、ある村に、フランス人の夫婦が越してきた。緑豊かな山岳地帯で、オーガニックな農 […]

  • 2023年9月15日

完成後、パナヒ監督は逮捕された――ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞に輝く話題作『熊は、いない』

 反骨の映画監督、ジャファル・パナヒの新作『熊は、いない』。彼は1995年の長編デビュー作『白い風船』で第48回カンヌ国際映画祭カメラドール<新人監督賞>に輝いたものの、2010年に映画撮影と出国の禁止をイラン国家から言い渡された。が、それでも彼は作品を作り続け、9月15日から新宿武蔵野館ほか全国順 […]

  • 2023年6月18日

友情も家族愛もぶち壊す、それが戦争。41冠に輝く作品が日本上陸。『世界が引き裂かれる時』公開へ

 世界各国で41冠の栄誉に輝いたという、いわくつきの作品『世界が引き裂かれる時』が6月17日よりシアター・イメージフォーラムほかで全国公開される。なぜ、“いわくつき”か。2014年にウクライナのドネツク州で起こったマレーシア航空17便撃墜事件を背景とする内容であること、ロシアのウクライナ侵攻直前の2 […]

  • 2023年5月5日

仕事、子育て、介護、新しい恋。目まぐるしい毎日を駆け抜ける。『それでも私は生きていく』公開

 「自分自身の人生はもちろん自分だけのものではないとしても、では、自分自身で自分そのものを思いっきり生きていると感じられる瞬間は、果たしてどんなときに訪れるのだろう?」  観終わったあと、しみじみと、そんなややこしいことを考えてしまった。  主人公は、サンドラという女性。5年前に夫を亡くしてから娘を […]