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キノフィルムズ

  • 2025年8月23日

人気の“ジョン・ウィック・シリーズ”の世界観の中から、復讐のヒロインの物語が生まれた。『バレリーナ:The World of John Wick』

 “最強にして伝説の殺し屋”ジョン・ウィックを題材にしたシリーズの第3弾。ただし今回の主役はアナ・デ・アルマス扮する“イヴ”だ。  イヴとジョン・ウィックの関係は、一種の先輩・後輩関係にあたる。共に、孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成する(このコンビネーションも実に魅力的だ)ロシア系犯罪組織:ルス […]

  • 2025年6月28日

抜き差しならないニューヨークの救急医療現場、その「リアル」に迫るスリラー作品。『アスファルト・シティ』

 ニューヨークで奮闘する救急救命隊員の物語を約2時間にわたって描く。ニューヨークにはティファニーとか5番街とか、とてもきらびやかな場所もあるけれど、この救急隊員が勤務しているのはハーレムというエリア。あなたが命がけのブラック・ミュージックやラテン・ミュージックのファンでもない限り、あえて観光に行く地 […]

  • 2025年6月4日

『ブルックリン』のクローリー監督が、時間軸を交差させてディープな愛を描く。『We Live in Time この時を生きて』

 いいタイトルだ。ひとの生命も世の中も永遠ではない。だからその時を大切に生きる。あわただしい毎日の中でふと忘れてしまいがちになることを、この映画はやさしく教えてくれる。  主人公は若手一流シェフのアルムートと、離婚してから冴えない日々を送るトビアス(劇中での発音はトバイアス)。二人の10年間がモチー […]

  • 2025年4月4日

『フォレスト・ガンプ/ 一期一会』のスタッフ&キャストが再集結。壮大な時間旅行を、「ここ」(HERE)を舞台に描く『HERE 時を越えて』

 「見たことのない見せ方をしてくる映画」である。とあるカテゴリーが歳月を経て成熟していくと、とかくそう思われがちになるといってもいいであろう概念「あらゆる手法が出尽くしてしまって、もう新たな開拓余地はない」などということは実際のところはないのだ、少なくともクリエイティヴな感性の持ち主がいれば、という […]

  • 2025年2月22日

出会ってしまった3つの才能の行く道。根岸吉太郎監督、16年ぶりの新作『ゆきてかへらぬ』

 大御所監督・根岸吉太郎の新作は、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』以来16年ぶりとなる脚本家・田中陽造の台本のコラボレーションだ。時代背景は大正時代、テーマは女優・長谷川泰子、詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄の世にも妙なるトライアングル。今から約100年も前に、こんなふうに自在な視点で互いを […]

  • 2025年1月14日

「怪物」になってゆく過程に、ある弁護士の存在があった。「勝つための3つのルール」とは何か? 『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』

 再選が決まり、あれこれと発言(だが、それは彼の率直な心情でもあるのだろう)がニュースになっているこのタイミングで、この映画が上映されるとは。  若き日のドナルド・トランプ次期大統領をモデルにした、ドラマ映画(ドキュメンタリーではない)。(基本的には)経済的に非常に恵まれた家に育ち、「お金を動かして […]

  • 2024年12月6日

ベストセラー小説/映画のアナザーストーリー。「あの時代」を体験した祖母の回想が、問題児の心を動かす。『ホワイトバード はじまりのワンダー』

 R・J・パラシオ原作のベストセラー小説シリーズ「ワンダー」(『ワンダー 君は太陽』として映画化)のアナザーストーリーとして生まれた一作であるという。始まりは、現代のニューヨークの、なかなかに裕福そうな児童が通っているであろう学校の風景。そこの生徒であった少年ジュリアンが、パリからやってきた祖母と会 […]

  • 2024年9月23日

あの暴言は「本音」だったのか? ファッション界の革命児の半生に迫る『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』

 「天才」との呼び声も高いデザイナーの、「アップ」と「ダウン」を実にスピーディーにまとめた作品。「アップ」はずばり、才能が認められて、いちやく時代の寵児となったこと。勢いに乗るというか、やることなすこと話題を集め、彼のいる場所がすなわち「先端」、ジバンシィのデザイナー~レジオンドヌール勲章に至る頃ま […]

  • 2024年5月11日

映画『あんのこと』の完成披露舞台挨拶が実施。主演・河合は「実在の人物を演じるので、強い気持ちで大切に臨みました」

 映画『あんのこと』が6月7日(金)より新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開となります。このたび本作の公開に先立ち、5月8日(水)に完成披露舞台挨拶付先行上映会を行い、主演の河合優実、共演の佐藤二朗、稲垣吾郎、入江悠監督の実力派キャストらが登壇いたしました。           […]

  • 2024年3月18日

従来のタイムループ映画と一線も二線も画す、突然変異にして唯一無二の異色作『ペナルティループ』

 私はタイムリープものが好きで、そのつど「タラレバの切なさ」に触れる思いになるのだが、この作品は趣向が異なる。自分の中にある「良心」が激しく揺さぶられているような感触を覚えた。  タイトル通り、まさに「ペナルティ」が「ループ」する。主人公の岩森は6月6日の朝6時、溝口を殺すために家を出る。彼に恋人・ […]