- 2025年2月22日
出会ってしまった3つの才能の行く道。根岸吉太郎監督、16年ぶりの新作『ゆきてかへらぬ』
大御所監督・根岸吉太郎の新作は、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』以来16年ぶりとなる脚本家・田中陽造の台本のコラボレーションだ。時代背景は大正時代、テーマは女優・長谷川泰子、詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄の世にも妙なるトライアングル。今から約100年も前に、こんなふうに自在な視点で互いを […]
大御所監督・根岸吉太郎の新作は、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』以来16年ぶりとなる脚本家・田中陽造の台本のコラボレーションだ。時代背景は大正時代、テーマは女優・長谷川泰子、詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄の世にも妙なるトライアングル。今から約100年も前に、こんなふうに自在な視点で互いを […]
再選が決まり、あれこれと発言(だが、それは彼の率直な心情でもあるのだろう)がニュースになっているこのタイミングで、この映画が上映されるとは。 若き日のドナルド・トランプ次期大統領をモデルにした、ドラマ映画(ドキュメンタリーではない)。(基本的には)経済的に非常に恵まれた家に育ち、「お金を動かして […]
R・J・パラシオ原作のベストセラー小説シリーズ「ワンダー」(『ワンダー 君は太陽』として映画化)のアナザーストーリーとして生まれた一作であるという。始まりは、現代のニューヨークの、なかなかに裕福そうな児童が通っているであろう学校の風景。そこの生徒であった少年ジュリアンが、パリからやってきた祖母と会 […]
「天才」との呼び声も高いデザイナーの、「アップ」と「ダウン」を実にスピーディーにまとめた作品。「アップ」はずばり、才能が認められて、いちやく時代の寵児となったこと。勢いに乗るというか、やることなすこと話題を集め、彼のいる場所がすなわち「先端」、ジバンシィのデザイナー~レジオンドヌール勲章に至る頃ま […]
映画『あんのこと』が6月7日(金)より新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開となります。このたび本作の公開に先立ち、5月8日(水)に完成披露舞台挨拶付先行上映会を行い、主演の河合優実、共演の佐藤二朗、稲垣吾郎、入江悠監督の実力派キャストらが登壇いたしました。 […]
私はタイムリープものが好きで、そのつど「タラレバの切なさ」に触れる思いになるのだが、この作品は趣向が異なる。自分の中にある「良心」が激しく揺さぶられているような感触を覚えた。 タイトル通り、まさに「ペナルティ」が「ループ」する。主人公の岩森は6月6日の朝6時、溝口を殺すために家を出る。彼に恋人・ […]
大物監督ガイ・リッチーの最新作。「アフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリー」を見たことをきっかけに、実話をアレンジしたフィクションとして物語を完成させたのだという。 舞台は、2018年のアフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いて現地に乗り込んだアメリカ軍 […]
ジェイソン・ステイサム主演ときいただけで、血が騒ぐ映画ファンも多いことだろう。いっさいの無駄が存在しない鍛えられた肉体と、0コンマ何秒で鮮やかに切り替わる動きの速さ、防御と攻撃のおそるべき同時進行、今回のステイサムもむちゃくちゃかっこいい。 今回、彼が扮するのは英国諜報局MI6御用達の敏腕エージ […]
フランスの鬼才ファッション・デザイナー、ジャンポール・ゴルチエ。この映画は、彼の半生をベースにしたミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」(2018年パリで初演、2023年5月には東京・大阪でアジア初上陸公演)の舞台裏と共に、これまでの歩みや、信条が描かれる、いわば「ゴルチエの過去・現在、そ […]
アウシュヴィッツの収容所から生還したハリー・ハフト(1925~2007)の半生について、息子のアラン・スコット・ハフトが綴った文章を基に映画化。『レインマン』でアカデミー賞監督賞やベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたバリー・レヴィンソンが監督し、ハリー・ハフトを名優ベン・フォスター(『インフェルノ』) […]