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映画

  • 2023年10月19日

権力で正義は殺せやしない。フランスで起きた実話を基にしたサスペンス映画『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』

 規模の大小こそあれ、いつでもどこでも起こりそうな話だ。正義感を持つ人物がいれば、それを快く思わない人たちも必ずいる。  この映画も実話が基になっている。主人公のモーリーン・カーニーはフランスの原子力企業に勤め、労働組合の代表を務めている。あるきっかけで、彼女は「闇」を知ってしまう。それは会社の未来 […]

  • 2023年10月14日

メ~テレ60周年記念作『女子大小路の名探偵』が公開。舞台挨拶に主演剛力彩芽が登壇、「コミュニケーションのたいせつさに気付いてほしい」

 株式会社中広が発行するフリーマガジン 地域みっちゃく生活情報誌『NAGOYA FURIMO』『GiFUTO』『たんとんくらぶ』で長期連載し、2021年9月に書籍化された『女子大小路の名探偵』(秦建日子著・河出書房新社刊)が、主演に剛力彩芽をむかえ、メ~テレ60周年映画として映像化! 監督は松岡達矢 […]

  • 2023年10月14日

カリスマ美容師はなぜ死んだ? 英国発、驚異のワンショットで迫るミステリー作『メドゥーサ デラックス』

 年に一度の大規模なヘアコンテストが行われる当日、そこへの参加が決まっていたカリスマ美容師の死体が、頭皮を切り取られた形で発見された。  その情報が流れた控室は、当然ながら混乱する。尋ねられてもいないのに自分は犯人ではないと言う者あり、言葉巧みに誰が犯人かを割り出そうと試みる者あり、噂が噂を呼ぶ場面 […]

  • 2023年10月14日

このピュアな宇宙愛を全身全霊で受け止めろ! 中国で150万人を動員した話題作『宇宙探索編集部』

 かまやつひろしは、かつて「ゴロワーズを吸ったことはあるかい」という曲の中で、“きみは何かにこったりしたことがあるかい”と歌った。この映画『宇宙探索編集部』の主人公であるタンはとにかく宇宙に凝っていて、宇宙を愛し、宇宙人に会いたくて、そのために毎日を生きているといっても過言ではない。ここまでひとつの […]

  • 2023年10月13日

「自分中心世界」「あくなき承認欲求」を希求した末に、彼女が体験したものとは? 『シック・オブ・マイセルフ』公開

 ものすごい作品だ。どこをどうすればこんな性格の主人公に生まれ育つのだろう。「ノルウェーのアカデミー賞」ことアマンダ賞では5部門にノミネートされ、2022年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にも出展された話題作。この「視点」はとんでもないと、おののきながら見入った。  主人公・シグネはいうなれば、承認 […]

  • 2023年10月12日

さすが、ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサム。世界7ヵ国縦断の痛快スパイ・アクションが待望の日本公開。『オペレーション・フォーチュン』

 ジェイソン・ステイサム主演ときいただけで、血が騒ぐ映画ファンも多いことだろう。いっさいの無駄が存在しない鍛えられた肉体と、0コンマ何秒で鮮やかに切り替わる動きの速さ、防御と攻撃のおそるべき同時進行、今回のステイサムもむちゃくちゃかっこいい。  今回、彼が扮するのは英国諜報局MI6御用達の敏腕エージ […]

  • 2023年10月11日

彼女たちの頭上に太陽は輝くのか? 前を向いて生きようとする者たちの葛藤を描いた『サーチライト-遊星散歩-』

 身につまされる作品だ。そして、世の中はたぶん、この映画に登場する「果歩」や「輝之」側に立てる人と、まったく感情移入できない人のふたつに大きく分かれるのではないかな、とも思った。実家が太いとか、エラい人の家系に生まれてきたとか、濡れ手に粟状態で権力を手にしているとか、そういう「シード権」のようなもの […]

  • 2023年10月9日

「レンタル彼女のアルバイト」って何だ? 観る者の心のひだに触れる、実に温かな一作『たいせつなひと(仮)』

 「レンタル彼女」という職業がある。彼女的な存在が必要となった男性がエージェントに登録し、指定された時間の中でデートをしたりする。むろん性的な行為は厳禁、2ショット撮影も「彼女」によってはNGだ。外で会うか、家で会うかによって金額は変わる。「依頼人に癒しを与えること」が本筋である。  当映画は、その […]

  • 2023年10月9日

『ある職場』の監督が、元受刑者の社会復帰に横たわる問題に取り組んだ“ドキュフィクション”『過去負う者』

 「ドキュフィクション」、であるという。ドキュメンタリーとフィクションをあわせた造語であるのだろうなというぐらいは想像できたが、どんな内容をそう呼ぶのか、観始めた当初はわからなかった。が、観終えた時、実に腑に落ちた。「罪」をめぐる、なんともいえないやるせなさと共に。  本作は、れっきとした劇映画だ。 […]

  • 2023年10月7日

まさに熱血、まさにド迫力。中国が放つ最新鋭レスキュー・アクション作品『フラッシュオーバー 炎の消防隊』

 実にドラマティックなヒーローものだ。消防隊員が実に勇ましい。自己犠牲を問わず職務をまっとうすることの美しさ、正義を行くことに対する一点の曇りのなさ、筋を通すことのかっこよさを、実にストレートに描いている。斜に構えたようなところがないから、とにかくスカッとする。  江東省灌城市でマグニチュード3.1 […]