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原田和典

  • 2025年11月21日

映画『笑む窓のある家 4K修復版』『ZEDER/死霊の復活祭』、イタリアの巨匠、アヴァティ監督の再評価が進む! 古典的ホラー2作品が上映

 プピ・アヴァティ監督の古典的な2作品が劇場でかかることになった。東京・シネマート新宿ほかで『笑む窓のある家 4K修復版』は11月21日、『ZEDER/死霊の復活祭』は11月23日からの公開だ。(『ZEDER/死霊の復活祭』は回数限定公開)  アヴァティは、自分が初めて知ったイタリア人映画監督かもし […]

  • 2025年11月16日

「松竹ブロードウェイシネマ 2025 秋」。日本に居ながらにして欧米の名門劇場へ!

 海外のミュージカルを日本で身近に感じてもらおうと立ち上がった「松竹ブロードウェイシネマ」が好評だ。私もドルがこんなに高くなる前はしばしばニューヨークにミュージカルを見に行っていたが、どちらかというと繁華街のシアター・ディストリクトよりもオフ・オフ・ブロードウェイが主現場だったので、なんというか、大 […]

  • 2025年11月13日

映画『ベ・ラ・ミ 気になるあなた』。注目の監督が完成させた、温かな抱擁の物語

 ゲン・ジュン監督が、1990年代に地元鶴岡で出会ったゲイ男性の経験をもとにまとめあげた――つまり実話をもとにしたラブストーリー。ポスターに描かれたキャッチフレーズ“黒竜江省のジャームッシュ”に、「うまいこというなあ」と唸らされた。けっこうドラマティックな内容だと思うが、描き方はごく淡々としていて、 […]

  • 2025年11月13日

映画『赤い風船 4K』『白い馬 4K』。今なお多大な影響力を誇る名監督の古典2作品が、息子の尽力によって4Kデジタル修復

 1970年に亡くなったフランスの映画監督で“映像詩人”の異名をとるアルベール・ラモリスが遺した傑作2作品が、4Kデジタル修復のうえ、11月14日からシネマート新宿ほかにて2本立てで公開される。  『赤い風船』は1956年のカラー作品。短い時間の中にポップでキャッチーな要素が詰め込まれていて(ストー […]

  • 2025年11月9日

『メーサーロシュ・マールタ監督特集 第2章』。“東欧の奇跡”と呼ばれる名監督の作品が再びスクリーンに登場

 1931年、ハンガリー生まれ。75年に『アダプション/ある母と娘の記録』で女性監督として初めてベルリン国際映画祭の最高賞を受賞したメーサーロシュ・マールタの特集上映が再び行われることになった。2023年以来、2年ぶりの快挙である。  今回、上映されるのは『エルジ』(68年)、『月が沈むとき』(69 […]

  • 2025年11月7日

映画『旅と日々』。原作・つげ義春。ロカルノ国際映画祭にて金豹賞《グランプリ》とヤング審査員賞特別賞をW受賞した話題の一作

 つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」をモチーフとした一作だが、音楽でいうところのメドレーでもマッシュアップでもない。入れ子構造になっていて、その移り変わりが楽しい。  夏男と渚がふと出会い、一度それぞれの位置に戻って、翌日も出会い、台風が近づいている、どう考えても寒い海で刹那的に泳ぐ― […]

  • 2025年10月30日

映画『火の華』。花火をモチーフに、<戦う>ことや<平和>の在り方、人間の本質を問う

 最近はPTSDという言葉を目にする機会がめっきり増えたような気がするが、これは実に重みのある作品だ。物語の中心となるは、PKO(国連平和維持活動)のために南スーダンに派遣された自衛官の島田東介。部隊が現地傭兵との銃撃戦に巻き込まれ、結果、同期の親友が凶弾に倒れてしまう。次は自分が標的にされるかもし […]

  • 2025年10月25日

映画『やがて海になる』。人生に悩みながら懸命に生きる者の姿を、瀬戸内海の美しいロケーションと共に丹念に描く

 8月から広島、9月から呉で先行上映されていた一作が、10月24日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開される。監督の沖正人は『ある役者達の風景』で名を挙げた気鋭。この映画は監督が、生まれ故郷を舞台に、(おそらく相当な割合で)自分の人生を投影しながらつくりあげた内容である、という印象を […]

  • 2025年10月23日

給食バトルは終わらない。大ヒットシリーズの最新作では青森・岩手への修学旅行をフィーチャー。『おいしい給食 炎の修学旅行』

 前作『劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ』の興行収入が約2億円、と大ヒットを記録した人気シリーズの最新作が10月24日より公開される。物語の舞台は北海道の函館、時代背景は1990年であるそうだ。古き良き時代の話だからかメニューは豪華で、最近のニュースなどで報道されているような腹がとても […]

  • 2025年10月17日

「元受刑者」が偏見のなかで、自らの文化、家族、ルーツとのつながりを取り戻してゆく。『モロカイ・バウンド』

 「モロカイ」とは、オアフ島やマウイ島の間にあるモロカイ島のこと。「観光開発が最も少なく、手つかずの自然とハワイの伝統文化が今も息づく。人口は約7千人、ほぼ半数はネイティブ・ハワイアンの血を引いている」とのことだ。このモロカイ島を舞台にしたのが本作である。  主人公の男性・カイノアはおよそ7年もの間 […]