CATEGORY

エンタメ

  • 2024年6月21日

ヴェンダース×キーファー! 第76回カンヌ国際映画祭特別上映ワールドプレミア作品『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』

 説明不要の鬼才監督ヴィム・ヴェンダースが、同じ1945年に生まれ、同じ母国(ドイツ)を持つ芸術家アンゼルム・キーファーを描く。ヴェンダースとキーファーの組み合わせなのだから、それだけで、たまらなくアーティスティックな香りが漂ってくる。キーファーを題材にしているといっても、まだ彼が若手だった頃に収録 […]

  • 2024年6月19日

総勢24名のガールズの弾けまくった芝居が楽しめる舞台『ネーチャンズ☆2024』、絶賛上演中

 スタジオケーズの6月公演となる「ネーチャンズ☆2024」のゲネプロの模様がマスコミ・関係者に公開された。これは、人気の演劇カンパニー・カラスカとのコラボ作品となる、誰もが楽しめ笑って泣けるエンターテイメント舞台だ。  本作は2019年に上演され、好評を博した舞台「ネーチャンズ☆8」の約5年ぶりのリ […]

  • 2024年6月14日

自らを「ガマフヤー」(洞窟を掘る人)と呼ぶ具志堅隆松をフィーチャーした、示唆に富む一作『骨を掘る男』

 この映画には3つのファクターがあると感じられた。ひとつは、具志堅隆松という、40年以上にわたって沖縄戦の戦没者の遺骨をボランティアで蒐集している男性の存在。もうひとつは、沖縄戦の犠牲になった大叔母の生きた痕跡を探す本作の監督・撮影・編集の奥間勝也。さらにもうひとつは、戦争の犠牲になった者(それは日 […]

  • 2024年6月12日

逸材「山﨑果倫」が主演を務めるビタースウィート・ヒューマン・コメディ『輝け星くず』

 発想、セリフ、セリフとセリフの「間」、すべてが面白い。といってもその場で即座に大爆笑という感じではなく、徐々に余韻がこみあげてくるというか。観終わって、外に出てから、ふと思い出し笑いをせずにいられなくなるというか。なんとも愛すべき一作に出会った気持ちだ。  「光太郎」と「かや乃」は恋人どうしで、「 […]

  • 2024年6月11日

月刊「アーマーモデリング」7月号で、話題のグラビア連載第二弾として「辻門アネラ」が登場

 戦車模型専門誌『月刊 アーマーモデリング』(大日本絵画)で話題の新連載「Military Venus(ミリタリーヴィーナス)」第2弾のビジュアルが解禁された。  連載「Military Venus」はイラストレーター×グラビアの特別コラボ企画で、人気イラストレーターたちがカタチにした「ミリタリー」 […]

  • 2024年6月9日

映画『THIS MAN』が遂に公開! 天野監督は、「音に注目しながら観てほしい。映画館で観ると、より音の動きが感じられる」とアピール

 2006年頃、夢の中で眉がつながった奇妙な風貌の男と出会ったという女性患者がニューヨークの精神科で多発した。彼女らの証言を元にモンタージュ写真を作成し、ネット上に公開したところ、世界各国で夢の中で同じ男を見たという証言が多発。謎の男は「This Man」と呼ばれ、恐れられた。  世界で最も不可解で […]

  • 2024年6月7日

交わることがなかったはずのふたりによる、奇妙で、味わい深い同居生活。心をふと温める一作。『違国日記』

 累計発行部数180万部を突破したヤマシタトモコ原作コミックの映画化。両親を交通事故で亡くした15歳の娘・朝(早瀬憩)が、その母の妹である小説家・槙生(新垣結衣)との心のふれあい、すれ違いなどが実にセンシティヴに描かれている。  朝と槙生は、朝の両親の葬儀で会う。だが槙生は姉(朝の母)が大嫌い。が、 […]

  • 2024年6月7日

観る者の「良心」に訴える重厚傑作。濡れ衣を着せられた少年たちの無罪を証明するため奮闘する刑事の姿を描く。『罪深き少年たち』

 視聴者の「憤怒」を呼び起こし、「正義感」に呼びかける。そうした作品が最近はとみに多くなった印象がある。そして、ほぼそれらは実話ベースである。一定の層が富と権力を持ち、のうのうと生きる陰で、多くの正直者がバカを見ている。21世紀も、もう4分の1が経ってしまうというのに、この実情はぜんぜん変わらない。 […]

  • 2024年6月5日

本邦初上陸、1969年イタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー!

 「1969年イタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー」というキャッチフレーズが、まさにぴったりの一作である。さぞ日本でもリアルタイムで公開されてポップなアートやユーモアを好むひとにウケたのだろうなとか、90年代の渋谷系で再評価されていたんだろうなとか、勝手にイメージしていた […]

  • 2024年6月5日

鬼才監督ロウ・イエ、2006年の「いわくつき」の一作がノンレストアで蘇る、『天安門、恋人たち』

 2006年に公開されたいわくつきの一作が、劇場で復活する。  監督は、上海の租界をテーマにした近作『サタデー・フィクション』が日本でも話題を集めたロウ・イエ。学生の時には天安門事件(1989年)に参加したこともある。その直後から映画化のことを考えていたというから、構想15年以上ということになろうか […]