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クロックワークス

  • 2023年3月23日

ニコラス・ケイジの人生とダブる、好漢“ニック・ケイジ”の活躍に注目。『マッシブ・タレント』公開

 ニコラス・ケイジが自分を素材に遊んでしまった……そんな趣を持つ軽妙な一作だ。彼が扮するのは往年のハリウッドスター、“ニック・ケイジ”。最近はどうにも冴えなくて、借金もふくらむばかり。妻とは別れ、娘の視線も冷たい。そんな彼の許に、なんとも怪しい、しかしおいしい話が舞い込む。スペインの大富豪のパーティ […]

  • 2022年12月20日

トップ女性ニュースキャスターが「恐怖」の淵に沈む。なぜ!?

 今週末より公開される『死を告げる女』は、ホラーとミステリーの要素が、韓国の最先端の空気の中で溶け合った作品という印象を受けた。監督・脚本のチョン・ジヨンはソウル独立映画祭特別賞受賞作品で、ベルリン国際映画祭でも上映された『春に咲く』で評価を決定づけた人物。今回の作品は「端正で知的で美しい――世間か […]

  • 2022年11月2日

「クライム・サスペンス」でもあり、「バディもの」でもあり。いまどき、珍しいほどの「男くささ」に引き込まれる『警官の血』

 じっとりとした、重く湿っぽいほどの手応えを感じさせる「サスペンス」であり、さわやかなまでに「バディもの」だ。もちろん基本的にはクライム・サスペンスなので「真の悪者さがし」に関心が向かいがちになってしまうけれど、それにこだわりすぎると木ばかり見て森を見ないことになってしまう。認め合う男の美しさもまた […]

  • 2022年7月5日

「恋をせずに交際しましょう」、そう割り切ってデートアプリで出会ったふたりの行く先は? 『恋愛の抜けたロマンス』公開

 英語タイトルは『Nothing Serious』。(心配するひとに)大したことない、もう大丈夫と言うような意味だ。  男女間の生々しい描写と、平成初期の日本の人気ドラマにも通じるトレンディ風味が絶妙にバランスして、なんとも「にくめない」作品に仕上がっている。一度や二度、つらい恋を通過したひとなら、 […]

  • 2022年6月21日

“恋愛職人”の異名をとる人気俳優ヨン・ウジンが、命がけで愛に溺れてゆく青年軍人に扮する話題作『愛に奉仕せよ』

 禁断の恋を描いた作品である。ここで読者のあなたに、ひとつ空想していただきたい。  あなたは真面目な軍人だ。すでに家庭を持っていて、優しくて素朴な妻と可愛い娘がいる。だが真面目すぎるがゆえか、軍人としてはいまひとつ出世できない。そこに師団長から声がかかった。文字通りの昇進のチャンスであり、その暁には […]

  • 2022年6月1日

「経済格差」、「親ガチャ」の先に、誰もが笑顔でいられる日常は決してやってこない。問題作『ニューオーダー』が、遂に日本公開

 喜びと悲劇のコントラストに、非情なまでに迫る一作だ。第77回ヴェネツィア国際映画祭で二部門に輝いたものの、いろんな映画祭で賛否両論が渦巻いたという。監督・脚本はメキシコの気鋭、ミシェル・フランコ。制作はまだコロナが猛威を振るう前だったとのことだが、これからの世の中がこの映画のようにならないという保 […]

  • 2022年5月25日

新旧のアウトローたちが、オリンピック目前のリゾート地で牙をむく『狼たちの墓標』

 血も涙もない、といったハードボイルドそのままな描写で行ききるかと思いきや、なんともエレガントでスウィートでダンディな展開が締めくくりで待っている。塩辛いものに砂糖をかけたら、うまいぐあいに塩辛さと甘さが共にアップした感じだ。2011年の韓国のヒット映画『狼たちの墓標』が、5月27日より東京・シネマ […]

  • 2022年5月5日

恋をするのは素晴らしい! トレンディ風味もあるハッピー・ムービー『僕と彼女のファースト・ハグ』が中国から上陸

 公開されるやいなや8.5億元(約150億円)の収益を上げたという中国の人気映画が、ついに日本上陸だ。  コメディアンのチャン・ユエンが監督・脚本・主演を担当。まったくタイプの違う人間同士が心を通わせていく様子が、コミカルなシーンの連続の中に、実に暖かな眼差しをもって描かれる。しかも往年のトレンディ […]

  • 2022年4月27日

ユナ(少女時代)も好演。韓国初の私設駅「両元(ヤンウォン)駅」をモチーフにした物語『手紙と線路と小さな奇跡』

 『手紙と線路と小さな奇跡』は、ほのぼのとシリアス、出会いと別れ、大都会と田舎、韓国と米国、いろんな対比が歯切れよく描かれた作品だ。  主人公のジュンギョン(パク・ジョンミン)は、天才的な数学の才能を持つ高校生。彼は往復5時間かけて村から通学している。しかも線路の上を歩くという、大変な危険をおかして […]

  • 2022年4月6日

『死霊のはらわた リターンズ』第2、3話の監督が描く、アドヴェンチャー+エンターテインメント+ホラー『クルーガー 絶滅危惧種』

 ものすごい濃度、ものすごいテンポで物語が進んでいく。これがテレビもパソコンもない時代の制作なら“ひと息つく”場面にたどり着くだけで、映画一本分の尺を使い切ってしまったかもしれない。が、この作品では、その“ひと息”がプレリュードなのだ。  そして観終わったとき、「人間がこの地球に生きる意義とは?」「 […]