- 2024年12月15日
主題歌「コーリング・ユー」を生んだ珠玉の名作が、今年3月に亡くなったアドロン監督監修のもと4K修復した『バグダッド・カフェ 4Kレストア』
不朽のバラード「コーリング・ユー」(先日も街を歩いていたら聴こえてきた)を生んだ映画『バグダッド・カフェ』が4Kレストアのうえ、12月13日から公開されることとなった。「1987年の西ドイツ映画」と書くだけで歳月の流れを感じずにはいられないが、内容は普遍そのもの、今回の上映でさらに多くのファンを増 […]
不朽のバラード「コーリング・ユー」(先日も街を歩いていたら聴こえてきた)を生んだ映画『バグダッド・カフェ』が4Kレストアのうえ、12月13日から公開されることとなった。「1987年の西ドイツ映画」と書くだけで歳月の流れを感じずにはいられないが、内容は普遍そのもの、今回の上映でさらに多くのファンを増 […]
落語のような物語展開に親しみがわく。私はブータンに行ったことがなく、そもそも「ゾンカ語」の映画を観ること自体初めてなのだが、雄大な自然、人々の笑顔、素直そのもののセリフ(それは、相手がこなまずるければこなまずるいほど「イノセントの鋭さ」を増す)、大いに満喫した。第96回「アカデミー賞 国際長編映画 […]
「こだわりの成就」に立ち会っているような臨場感がある。これほどのこだわり、冒険が成り立ったのは、出版社の度量の大きさ、橋本治のヴァリュー、まだいくばくかの熱さの残っていた時代あってのことだろう。『マルメロ草紙』の発表は2013年のことだが、隔世の感しきりだ。 この映画は、定価35,000円、発行 […]
R・J・パラシオ原作のベストセラー小説シリーズ「ワンダー」(『ワンダー 君は太陽』として映画化)のアナザーストーリーとして生まれた一作であるという。始まりは、現代のニューヨークの、なかなかに裕福そうな児童が通っているであろう学校の風景。そこの生徒であった少年ジュリアンが、パリからやってきた祖母と会 […]
原作はイギリスの作家リチャード・アダムスによる児童文学(英国カーネギー賞とガーディアン賞を受賞)、主人公は野うさぎ。日本では1980年の夏休みに公開されたことがあるという。などと書いていくと、いかにも子供向け、かわいい動物たちが出てくる夢いっぱいの物語のように思われるかもしれないが、私の印象は正反 […]
色合いが澄み切っている。調度品のフォルムも配置も澄み切っている。チリひとつない、指紋ひとつついていない感じか。人間が入ろうとしても、「生々しいものは拒否」とばかりにはじかれてしまいそうだ。 が、その「澄み切った空間」が、この映画では学校の教室であることを知る。しかも名門校である。ここに赴任してき […]
一大エンタテインメント作品だ。そして「良い人」と「悪い人」の違いなど本当に紙一重で、場を流れる空気や立場によって、そんなものはあっという間に切り替わるものなのだということも伝えてくれる。動き、セリフともにヴィヴィッドで、なんというか、鮮やかな色のついた「動く劇画」を見ているような気分も覚えた。前半 […]
谷崎潤一郎といえば『痴人の愛』、『痴人の愛』といえば谷崎潤一郎というところがあるのではないか。なんといってもネーミングが良い。「痴人」と「愛」のマリアージュなど、ふつう考えつかない。ただ、実際にそれを読んだことがある、いま生きている人がどのくらいいるか。私は増村保造監督の映画『痴人の愛』(1967 […]
人気シリーズの第3弾。前作『テリファー 終わらない惨劇』は、全世界で1570万ドルの収益をたたき出したという。「嘔吐、失神者が続出したことで話題となった」ともあるが、この最新作『テリファー 聖夜の悪夢』を観ても、それは納得できる。なんというか、アート・ザ・クラウンというキャラクター自体が嘔吐級の恐怖 […]
『監督ミケーレ黄金の夢』、『親愛なる日記』などで高く評価されるベテラン、ナンニ・モレッティ監督の半世紀に及ぶキャリアの集大成との声も高い一作。原題は『A Brighter Tomorrow』という。希望の明日、といったところか。 そしてこの映画では、モレッティ自身がベテランの映画監督・ジョヴァン […]