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エンタメ

  • 2025年5月10日

人身売買・地雷・慈悲魔をなくしたい。カンボジアで「ひとりNGO」を続けた日本人男性の生きざま。『OKAは手ぶらでやってくる』

 「OKA」(オカ)はカンボジアの言語で“チャンス”という意味。このドキュメンタリー映画は、同地でそう呼ばれたボランティア男性、「ひとりNGO」こと栗本英世(くりもとひでよ)にスポットを当てた1作だ。氏は1996年にカンボジアに入り(内戦終了後)、村人たちと共に地雷を取り除き、学校を建て、人身売買の […]

  • 2025年5月4日

パンデミック時の「集団的トラウマの記録」を描いた、必見のフェイクドキュメンタリー『未完成の映画』

 2020年の初めぐらいから何かが渦巻き、春が来る頃には世界中が暗雲で覆いつくされた――。もう思い出したくもないのが、あのパンデミックの日々である。あえてひとつポジティヴなものを見つけ出そうとするなら、あのころ、少なくとも「いつか再びやってくる日常」を希求する気持ちとともに、人々がビヨンド・クリード […]

  • 2025年5月3日

実在の多毛症女性をモチーフにした、「力強い生き方」と「愛の形」、『ロザリー』

 19世紀から20世紀にかけて実在したフランス人女性がモチーフであるという。主人公のロザリーは、多毛症である。もっとくだけた言葉でいえば、「すごく毛深い」。当然ながら、それは彼女にとってコンプレックスだ。こまめに剃らなければ、たちまちヒゲ面になってしまうのだ。カフェ店主との結婚当初もこまめに剃ってい […]

  • 2025年5月3日

人気お菓子のキャラがまさかのフル3DCGアニメ化。仲間を救い、世界をも救う! 『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』

 1978年以降、現在までのどこかを子供として過ごした人なら、ギンビス社のお菓子「たべっ子どうぶつ」を必ずや食べたことがあるに違いない。今では世界20か国以上で販売されているとのことだ。が、そのキャラクターがアニメになって、歌い、踊り、しゃべるとは、まったくもって予想の斜め上をいっていた。ぞうくん、 […]

  • 2025年4月29日

ボリショイ・バレエ団のプリマ・バレリーナを夢見るアメリカ人バレリーナが体験したこととは……。『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』

 2012年にアメリカ人女性として初めてボリショイ・バレエ団とソリスト契約を結んだジョイ・ウーマックの体験に基づく一作。この「アメリカ人」というのがポイントであるように感じられる。いくらアメリカ人であろうが、地球のすべてでデカい顔ができるとは限らない。ボリショイ・バレエの世界でも中心にはいない。踊れ […]

  • 2025年4月29日

性被害にあった少年たちの行く末は――今こそ観られるべき力作が20数年を経て日本公開。『ミステリアス・スキン』

 2004年ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映された1作。つまり製作から約20年を経てついに日本で劇場公開されるわけだが、なんというか、非常に「今」な作品である、というのが第一印象だ。そしてその第一印象の何割かは、とある日本の芸能界の事件を思い起こさせた。  1981年夏、カンザス州の田舎町ハッチン […]

  • 2025年4月18日

韓国で初めて生まれたジャイアントパンダ“フーバオ”と飼育員の心あたたまる物語。『私の親愛なるフーバオ』

 映画のタイトルに登場する“フーバオ”とは、韓国で初めて自然繁殖で生まれたパンダのこと。性別はメス、名前には「幸せを与える宝物」という意味があるという。“私”とは、その飼育員を示す。この作品はアミューズメントパーク「エバーランド」飼育員とフーバオの交流を軸に、フーバオの成長、飼育員の半生や家族、パン […]

  • 2025年4月13日

息子の平和な日常を壊した連中に、恨みを晴らす。クリスマスイブの夜に行われた壮絶な復讐劇、『サイレントナイト』

 期せずして、ということだろうが、最近はなんだか復讐系の映画が多い。『皆殺しに手を貸せ』、『アマチュア』、そして本作、皆そうだ。もちろん味付けはどれも異なっていて、つまり「恨みはらさでおくべきか」というマインドが、いかに人々の心を活気づかせ、クリエイターの創造心を刺激するか、ということなのだろう。そ […]

  • 2025年4月12日

NYの有名刑務所が舞台。収監者更生プログラムの「舞台演劇」にちなむ実話を映画化。『SING SING(シンシン)』

 ニューヨークの「シンシン刑務所」やシカゴの「クック郡刑務所」の名を知っている日本人は十中八九、ディープな音楽ファンに違いない。後者にはB.B.キングやジョージ・フリーマンのライヴ盤があり、前者には今なお第一線で活躍するピアニスト、エディ・パルミエリの歴史的なライヴ盤『Recorded Live a […]

  • 2025年4月10日

人生にぶきっちょな人々、必見! 「高齢の親が中年の引きこもりを養う」現実を作品に昇華。『北浦兄弟』

 ひんやりした不気味さ、乾いたユーモアをもつ作品。腹を抱えて笑うというよりは、口の端っこ4分の1ぐらいがほころんでくるような感じ。どこまでも続いていきそうな展開を持つ話を、あえてあそこで切ってエンディングにしたのも、ひとつの鋭敏なセンスであろう。  北浦兄弟の兄・ソウタは父親と一緒に暮らしているが、 […]