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エンタメ

  • 2023年3月10日

これは不当逮捕じゃないか! 開発者の未来と権利を守るため、権力やメディアと戦った男たちの真実。映画『Winny』公開

 故・金子勇氏を中心とする、いわゆる「Winny事件」に基づくストーリー。観終わった後、金子氏について調べたところ、筆者と同年代であることがわかった。この事件がなければ、彼は今も自分と同じ時代を呼吸していたんだろうなと思うと、一面識もないのに、なんだか悔しさが増してくる。昭和40年代半ば生まれの者た […]

  • 2023年3月3日

「エッフェル塔」はこの男が、こうして設計した。19世紀後半、地球を揺るがした一大建築イベントが照らし出す人間ドラマ『エッフェル塔~創造者の愛~』

 すこぶる新鮮な一作だった。良い作品は「エンターテインメント」と「エデュケーション」の要素を兼ね備えているものだが、この映画も例外ではない。筆者はもちろんエッフェル塔の存在は知っている。訪ねる機会には恵まれていないが、いろんなところで画像を見る。が、それ以上、とくに何も思いを寄せることのないまま今ま […]

  • 2023年3月1日

恋、旅、好奇心。マリメッコの伝説的デザイナー、マイヤ・イソラの生涯に迫る『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』公開へ

 ファッションには不案内な私だが、それでも「マリメッコ」については大体「こんなものだろう」という、ざっくりしたイメージはあった。それが北欧を代表するブランド名であること、その大部分をデザインしたのがマイヤ・イソラという人物であることを、不勉強にしてこの映画で初めて知った。そしてひとえに「マリメッコ」 […]

  • 2023年2月28日

“トイレを舞台にした、今までで一番格好いい映画”との声も高い話題作がドイツから上陸。『ホーリー・トイレット』

 「うわー、痛そう」。そんなシーンが幾度となく現れる。体内のいろんなところから出るいろんな液体が勢いよく画面の中で飛び交う。見る人を選ぶ作品といっていいだろう。が、物語は実にストレート。「ずるいことをするやつ、不器用でも誠実に物事にあたろうとする奴」を、「おてんとさん」はちゃんと見ているよ、だから、 […]

  • 2023年2月25日

映画『レッドシューズ』が公開。主演・朝比奈彩は市原隼人と本気のスパーリング。市原は「気を使うのは失礼、思い切り殴った」

 映画『レッドシューズ』が北九州での先行公開に続き、全国公開を迎えたことを記念し、2月25日(土)、新宿ピカデリー(東京・新宿)にて舞台挨拶が開催。主演の朝比奈彩をはじめ、市原隼人、主題歌を担当した岡本真夜、雑賀俊朗監督が登壇した。  舞台挨拶終盤、出演者のひとりである佐々木希からのメッセージも到着 […]

  • 2023年2月25日

「倉野尾成美」映画初主演作『いちばん逢いたいひと』が公開。「白血病について詳しく知ろうかな、という一歩を踏み出してほしい」

 倉野尾成美(AKB48 チーム4のキャプテン)映画初主演で、白血病を克服した少女と、そのドナーになった男の数奇な運命を、実話を元に描いた奇跡の感動作『いちばん逢いたいひと』の公開記念舞台挨拶が、2月25日(土)に開催されました。  白血病を克服した少女・楓を演じた倉野尾の他、楓の祖父役の不破万作、 […]

  • 2023年2月24日

命の尊さを、いま改めて訴える。「白血病と骨髄移植」や「ドナー登録」への理解を深める一作『いちばん逢いたいひと』

 私は、お世話になったレコード・プロデューサー、音楽評論家、ミュージシャンの3人を白血病で失っている。いかにすさまじい病であるかも知識として得ているつもりだ。それだけに、乗り越えた人には畏怖の念を持つ。そしてそれは、強運に対するリスペクトでもある。  この作品は実話を基に制作されたという。堀ともこプ […]

  • 2023年2月23日

もし戦争になったら、外国人の友人と戦えますか? 寺山没後40年、改めて彼のヴィジョンを問う『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』

 2月11日が「建国記念日」(「建国記念の日」)という国民の祝日になったのは1967年である。初めてのそれが施行される2日前にあたる67年2月9日、劇作家の寺山修司が構成を担当したドキュメンタリー番組『日の丸』がTBSテレビで放送された。  テープレコーダーをぶらさげて、マイクを片手に持った女性イン […]

  • 2023年2月20日

「男性だけでなく、女性にも手にとって読んでほしい」。紗倉まなの最新小説『ごっこ』が発売

 マルチタレント紗倉まなの3年ぶりとなる最新小説『ごっこ』(講談社刊)の刊行記念記者会見が2月20日、版元となる講談社で行なわれた。  本作は、前作『春、死なん』以来3年ぶりとなる小説集であり、自身4作目の作品だ。『群像』に掲載された3本の短篇を収録した形となるが、そのきっかけは、「(群像の編集者か […]

  • 2023年2月19日

名コンビの息もつかせぬリードで進む、選挙エンターテイメント『劇場版 センキョナンデス』

 ロンドン育ちで東大中退のラッパー・ダースレイダー、新聞14紙を毎日読み比べているという時事芸人・フ?チ鹿島。ふたりが毎週動画サイトで配信している番組「ヒルカラ ナンデス(仮)」のスピンオフとして立ち上げた選挙取材企画を映画化したのがこの一作だ。監督もふたりがつとめている。  2021年の衆院選、2 […]