- 2024年9月22日
移民の少女が「障壁」を乗り越えて指揮者の道へ……。実話をもとにした音楽好きに訴える一作『パリのちいさなオーケストラ』
実話を基にした物語。時代が開(ひら)けてきているな、と感じさせてくれる一作だ。希望が見えてくる。というのは、私はベテランのアフリカ系ミュージシャンたちから「クラシック音楽家を志したものの、肌の色のことなどで耐えられない屈辱を受けた」という話を異口同音にきいたことがあるからだ。この映画の主人公である […]
実話を基にした物語。時代が開(ひら)けてきているな、と感じさせてくれる一作だ。希望が見えてくる。というのは、私はベテランのアフリカ系ミュージシャンたちから「クラシック音楽家を志したものの、肌の色のことなどで耐えられない屈辱を受けた」という話を異口同音にきいたことがあるからだ。この映画の主人公である […]
日本で夏を過ごすことが、一種のサバイバルになってしまった。そんな印象を受けて久しい。「夕立」の情緒などどこにもない邪悪で怪力そのもののゲリラ豪雨や、週末を狙ったかのように襲ってくる台風……。それらを体験した者(本州以南に住むほぼ全員であろう)にとって、この映画はことさらリアリティを持って響くはずだ […]
『6才のボクが、大人になるまで。』等で知られるリチャード・リンクレイター監督と、『トップガン マーヴェリック』で強烈な存在感を印象づけたグレン・パウエルが組んだ一作。ふたりは共同で、本作の脚本も手掛けている。また、原案は「テキサス・マンスリー」誌に掲載されたスキップ・ホランズワースの記事に基づく。 […]
「ノルウェーで最も美しい街」と称されているというオーレスンを舞台とする一作。風景の美しさ、描き方の温かさに惹かれる。物語は静かに、だが確実に流れていく感じ。主人公のひとりであるアスタは新聞社に勤め、地元の出来事をニュースにしている。パートナーであるライヴは、エレクトーンや作曲が得意で、デザインチェ […]
韓国映画が日本で上映されることがまだ、どちらかというと珍しかった2000年に公開され、興行収入18億円を突破する大ヒットに。当時、劇場で体験して、妥協のないアクション、ドラマティックなストーリー展開、そこにふりかけられたラブストーリー風味の融合に心を熱くした方も多いのではなかろうか。そう、あの『シ […]
私は北海道の北部、いわゆる道北地方の生まれで、小学校の頃には郷土の歴史を学ぶ時間もあったし、幼少の頃から「音威子府」や「おさしま」にも年数回のペースで行っていた。先住民の住む地域にも何度か足を運び、彼らの、たとえば工芸の、実にセンシティヴな色合いや感触に心を動かされてきた。和人にとってはひとつの大 […]
淡々とした描写、自然な光の活用に心和む。ストーリーの展開は、アップテンポというよりもゆったり目だ。セリフも決して多くはない。首根っこを掴まれるようにして物語に引き込まれるというよりは、気が付くと自然に物語がからだになじんでくる感じだ。 寒い地方の、小都市における物語。主役にあたるのは、選手になる […]
前代未聞の「猫映画」といっていいのではないか。主役は鎌田らい樹、増井湖々、美咲姫の3名なのだ、ということが我々にはわかるのだが、彼女たちは猫に扮し(といっても耳とかしっぽとか肉球とか、そういうあからさまな演出はない)、物語の中に出てくる登場人物にとっては、彼女たちは猫以外の何ものでもない。そして「 […]
原題は『因為愛所以革命』。香港民主化運動を、鮮明な映像と音響で捉えたドキュメンタリー作品だ。監督のトウィンクル・ンアン(顔志昇)はパティシエだったが、2019年6月から、香港民主化運動の記録を一眼タイプのビデオカメラで撮影し始めた。が、その記録・編集・作品化を香港でしていては命の危険が伴う。そこで […]
「まったく、どうかしているぜ」と、ふと声が漏れてしまうこと間違いなしのラインナップといっていいだろう。夏の締めくくりに咲き乱れる恒例の「ホラー秘宝まつり」、その2024年版が8月30日から公開される。なんと全作とも日本初公開。アナログならではの、いや、アナログだからこそのraw感、そして手作り感、 […]