- 2025年3月13日
英語タイトルは『NO HEAVEN, BUT LOVE』。今いる場所になじめない少女二人の出会い、成長、恋。『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる』
高校のテコンドー部に所属するジュヨンと、少年院の学生(だが一時的に外に出て社会生活を送っている)イェジというふたりの少女の成長物語にして恋物語である。物語の舞台は1999年、当然スマホはない。性差別や階級差別などはごく当たり前で、運動部の男性コーチなど「暴力で部員を鍛えてやるのが当然」という感じで […]
高校のテコンドー部に所属するジュヨンと、少年院の学生(だが一時的に外に出て社会生活を送っている)イェジというふたりの少女の成長物語にして恋物語である。物語の舞台は1999年、当然スマホはない。性差別や階級差別などはごく当たり前で、運動部の男性コーチなど「暴力で部員を鍛えてやるのが当然」という感じで […]
嘘と真実がメダルの裏表のようにはっきりと分かれていれば、まだわかりやすいのに、現実は決してそうならない。あるひとにとっての嘘があるひとにとっての真実であり、光の当て方によって、ひとつの物事であっても嘘と真実のパーセンテージはたちまち変わってくる。 主人公のイム・サンジンは実に鼻っ柱の強い社会部記 […]
人間の持つ裏表を容赦なく描いた一作。あまりにも裏表が激しすぎるゆえに、どこかコミカル、チャーミングにすら見えてくる。 「一挙一動に要注意」といいたくなる人物は、ふたりいる。まずは不動産公認仲介士のク・ジョンテ。見かけはさわやかなエリート風。だが職業柄、顧客から「鍵」を預かっており、つまりは不法侵 […]
平和な日々が、突如失われることへの疑問、虚無感、怒り、戸惑い、さまざまなものが映し出される。だが、それでも主人公は前を向き続ける。 主人公は、ボブ・ハイタワーという刑事。元妻とその再婚相手が惨殺され、さらに幼い愛娘が失踪した。ここで往年の映画なら「相手が誰か」と長々と引っ張っていくところかもしれ […]
色合いが澄み切っている。調度品のフォルムも配置も澄み切っている。チリひとつない、指紋ひとつついていない感じか。人間が入ろうとしても、「生々しいものは拒否」とばかりにはじかれてしまいそうだ。 が、その「澄み切った空間」が、この映画では学校の教室であることを知る。しかも名門校である。ここに赴任してき […]
1984年のニューヨークを舞台にした、スペイン・フランス合作のアニメーション映画。シンボル的な場所もいっぱい出てくるので、ニューヨークに行ったら「ロケ地探訪」をしても面白いはずだ。 主人公は、犬の「ドッグ」。マンハッタンのアパートに暮らし(なんたるうらやましさ)、かわりばえのしない毎日を過ごして […]
愉快でスリリングな「子ども映画」だ。『グーニーズ』『スパイキッズ』『ムーンライズ・キングダム』『ロッタちゃん』シリーズのファンにもおすすめとのことだが、それもわかる。もっともロッタちゃんのようにやたらめったら怒ったり叫んだり蹴りを入れたり、パンクな行動に出ることはないが、一瞬一瞬を真剣に生きる子供 […]
「国(世界)からの期待」と「自分以外誰もそこにはいないという、文字通りの孤独」のド真ん中にいる若者が、その両方から強く腕を引っ張られながら、それでも最善を尽くそうと奮闘している物語、との印象を受けた。長時間、ハラハラさせられっぱなしだし、いろんな難関に出会う主人公に接するごとに「うまくいってほしい […]
実際にこんなことがあったら、しかもそれが自分の配偶者の身に起こったら、「夜が怖くてたまらなくなる」はずだ。が、この映画にはコメディの風味もあり、SF的なところもあり、同時にしっかりラブストーリーとして成立している。味付けにグラデーションがある。 夫・ヒョンスと妻・スジンは高層マンションに住んで安 […]
視聴者の「憤怒」を呼び起こし、「正義感」に呼びかける。そうした作品が最近はとみに多くなった印象がある。そして、ほぼそれらは実話ベースである。一定の層が富と権力を持ち、のうのうと生きる陰で、多くの正直者がバカを見ている。21世紀も、もう4分の1が経ってしまうというのに、この実情はぜんぜん変わらない。 […]