- 2025年12月18日
映画『これからの私たち – All Shall Be Well』、薄い人情、突き破れない現実。アジア・クィア映画界を牽引するレイ・ヨン監督の話題作
「アジア」「現実」、その2つのワードが太字になって、こちらの眼前に迫ってくる印象を受けた。 舞台は香港。前半で描かれている「私たち」は、パットとアンジーという女性カップルであると感じた。同性婚はまだ認められていないけれど、ふたりはもちろん仲良し、周りもそれを温かに見守っているように見える。その先 […]
「アジア」「現実」、その2つのワードが太字になって、こちらの眼前に迫ってくる印象を受けた。 舞台は香港。前半で描かれている「私たち」は、パットとアンジーという女性カップルであると感じた。同性婚はまだ認められていないけれど、ふたりはもちろん仲良し、周りもそれを温かに見守っているように見える。その先 […]
ホラーとコメディの要素が入り混じった痛快な一作。「異常行動を繰り返し、医療の力ではどうにもならない妹を助けてほしい」という依頼を精神科医の姉から受けた「悪魔祓いチーム」が大活躍する内容といえばいいか。折しも世の中は悪魔崇拝のカルト集団によって混乱していた。いつまでもその状況ではいけない、と意気ごむ […]
“シェルビー・オークス”とは、アメリカ・オハイオ州の町。だが映像を見る限りでは巨大な廃墟といった感じだ。かつては大いに栄えていたそうだから、ゆえに、その「残骸ぶり」が寂しく、怖く感じられるのかもしれない。ある種「踏み入れてはいけない場」という印象も受ける。 そこに踏み込んでしまったのが、人気ホラ […]
新型コロナウィルスの恐怖が本格的に世界中の人々を覆い始めたのは2020年の春だったと記憶する。一時は、世界が協力してこの難事に立ち向かおうというような姿勢が垣間見えて、「仲良くしようとすればできるんじゃないか? だとすればなぜそれを普段からしないのか?」という考えにもさせられたが、結局なんだかんだ […]
さまざまな驚きで包んでくる一作といえようか。舞台となるのは「地下シェルター」。取り返しのつかない環境破壊により地上は居住不可能となり、生物はほぼ絶滅して、とあるひじょうに裕福な一家が、そのシェルターを得て、毎日をそれなりにつつがなく暮らしている。シェルター内にはプールもあるし、美術好きな母は住みか […]
2009年にマレーシア・中国・日本合作映画として制作され、その3年後に日本初公開された『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』が、デジタル・リマスターのうえ久々にスクリーン上映される。いまや大物監督であるマレーシア出身、リム・カーワイの初期を代表する一作だ。 モノクロとカラーのコントラストを生か […]
2073年の日本を題材にした話題の舞台を映像化した一作。「2073年」など、ちっとも遠い未来ではない。あと48年すればやってくる。ちなみに今から48年前は1977年、ピンクレディーが大ブレイクした頃だ。そのくらいの距離しかない。 さてこの映画で描かれている2073年、日本国民は上級、中級、下級に […]
小説家・村井理子の実体験を基にした作品。映画タイトルは、兄が先に亡くなって骨になってしまったことに由来する。この兄、かなり自由奔放なキャラクターで妹(村井)はそれを疎ましく思っていた。その自由奔放さゆえか、妙に他人に愛される一面もあったようだが、それも彼女にとっては理解を超える要素の一つであった。 […]
これは濃厚な一本だ。「731部隊の真実を追う」ということと、「現在の医療現場が抱える様々な問題に関する医療関係者への取材」を、70数分の中に収めるという離れ業がここにある。私が731部隊について知ったのは松本清張か誰かの著作だったと思う。とんでもないエリートたちが、とんでもない技術をもって、一種の […]
プピ・アヴァティ監督の古典的な2作品が劇場でかかることになった。東京・シネマート新宿ほかで『笑む窓のある家 4K修復版』は11月21日、『ZEDER/死霊の復活祭』は11月23日からの公開だ。(『ZEDER/死霊の復活祭』は回数限定公開) アヴァティは、自分が初めて知ったイタリア人映画監督かもし […]