- 2024年2月24日
戦争を縦軸に、友情を横軸に描くエモーショナルな一作。ガイ・リッチー監督の新作が日本公開。『コヴェナント/約束の救出』
大物監督ガイ・リッチーの最新作。「アフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリー」を見たことをきっかけに、実話をアレンジしたフィクションとして物語を完成させたのだという。 舞台は、2018年のアフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いて現地に乗り込んだアメリカ軍 […]
大物監督ガイ・リッチーの最新作。「アフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリー」を見たことをきっかけに、実話をアレンジしたフィクションとして物語を完成させたのだという。 舞台は、2018年のアフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いて現地に乗り込んだアメリカ軍 […]
観終わった頃には、誰もが自分の親友を思い起こすに違いない。その親友と今も交流していても、しばらく疎遠になっていても、もう二度と会えなくても、だ。 2016年の中国・香港合作映画『ソウルメイト/七月と安生』を、韓国・済州島を舞台とする物語に再生。ミソ(キム・ダミ)とハウン(チョン・ソニ)の関係を主 […]
愛知にて先行公開中の白羽弥仁監督作品『フィリピンパブ嬢の社会学』が、2月17日より新宿K’s cinemaほか全国公開される。実体験を基につづられた新書「フィリピンパブ嬢の社会学」(著:中島弘象)を原作とした異色のラブストーリーだ。 時代は2010年代前半、主人公・中島翔太は愛知県の […]
「ひとつの技能に卓越しすぎてしまった男の悲哀」が描かれている。主人公は、元ボクシング選手のウチョル。彼は「賭けボクシング」で相手と戦い、結果、その相手は絶命した。もっとも実際は「激しく殴られたから、すなわち死んだ」というほど簡単なものではなく、相手だって同じくらいのウエイトのあるボクシング選手なの […]
世界各国から選出された、まだ日本では陽の目を見ていなかった作品を一挙上映する恒例企画「未体験ゾーンの映画たち」が、今年も始まった。興味津々のラインナップの中で、ひときわ異彩を放つのが、人呼んで“カナダ殿堂入りのテクノ・スリラー”こと『COME TRUE/カム・トゥルー 戦慄の催眠実験』。アンソニー […]
脚本家・監督の髙橋泉と、俳優・監督の廣末哲万からなる映像ユニット「群青いろ」による、17年ぶりの劇場公開作品『雨降って、ジ・エンド。』を、2月10日から東京・ポレポレ東中野で観ることができる。私は先日、彼らの2012年作品『あたしは世界なんかじゃないから』の上映イベントに行き、時代を先取りした映画 […]
「せつない」という、最近めっきり使われなくなった言葉を用いたくなるような一作。登場人物の誰にも幸せな将来が訪れるよう、願わずにはいられない。 いろんなファクター(どれも切ない)が交錯するが、物語の大きな背骨となるのは男子大学生のヨンと、女子大学生ムニのやりとり。だがこのふたり、同じ大学に通ってい […]
どんなに優れたライタ―がどう書こうとも何かをとりこぼしてしまうのではないか。それほどに、さまざまな心情が錯綜する多層的な一作という印象を受けた。 話の中心となるのは、冷戦時代ソビエト占領下のエストニアの軍隊で知り合った男性ふたり。かたや二等兵のセルゲイ、かたやパイロット将校のロマン。階級は異なる […]
ガイ・リッチー監督の2011年公開映画『ジェントルメン』とは別作品。あちらが複数形なら、こちらは単数形で迫る。主役のチ・ヒョンスに扮するのは、映画『神と共に』シリーズ(韓国で2700万人を動員)や、ドラマ『キングダム』シリーズでも知られるチュ・ジフン。興信所の超辣腕社長としてダンディな毎日を過ごし […]
笑わせるところあり、泣かせるところあり、心を熱くさせるところありの秀逸な作品だ。10年ほど前に、加賀温泉の旅館の女将たちによって結成されたプロモーションチーム「レディー・カガ」から着想を得て企画された一本であるというから、ほぼ実話がベースなのだろう。老舗旅館の一人娘である主人公の樋口由香(東京でほ […]