- 2024年3月21日
地球ごと太陽系から離脱させよう……。世界興行収入約6億米ドルの大ヒット中国映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』
2019年に公開された『流転の地球』の、そこに至るまでの過程を描いたというべき作品。製作費は3.2億元(約65億円)、すでに世界興収は約6億米ドルに達しているそうだが、3月22日からようやく日本でも公開される。中国映画の技術とダイナミズムに刮目させられる、約3時間の長編だ。原作・製作総指揮は、リウ […]
2019年に公開された『流転の地球』の、そこに至るまでの過程を描いたというべき作品。製作費は3.2億元(約65億円)、すでに世界興収は約6億米ドルに達しているそうだが、3月22日からようやく日本でも公開される。中国映画の技術とダイナミズムに刮目させられる、約3時間の長編だ。原作・製作総指揮は、リウ […]
『ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ』が好評上映中のところ、レゲエ・レジェンドであるジミー・クリフの絶頂期(といっていいであろう)の記録『ボンゴマン』がデジタル・リマスター化されて3月22日から新宿シネマカリテほかで全国順次ロードショーされる。 私は10年ほど前に彼の来日公演に接し […]
『クリフハンガー』、『ダイ・ハード2』、『ディープ・ブルー』などを手掛けた監督を務めたレニー・ハーリンの新作というだけで、痛快なアクションや二転三転するストーリー展開は約束されたといってもいい。原作はポール・リンゼイがノア・ボイド名義で上梓したサスペンス。円熟の域に達したアーロン・エッカートが主人 […]
私はタイムリープものが好きで、そのつど「タラレバの切なさ」に触れる思いになるのだが、この作品は趣向が異なる。自分の中にある「良心」が激しく揺さぶられているような感触を覚えた。 タイトル通り、まさに「ペナルティ」が「ループ」する。主人公の岩森は6月6日の朝6時、溝口を殺すために家を出る。彼に恋人・ […]
こちらの不勉強もあるとしても、こんなにも「知ら(されてい)なかったこと」が現在進行形で行われているとは、やはりショックだ。“2015年から8年かけ沖縄・南西諸島をめぐり取材を続けてきた映画作家でジャーナリストの三上智恵による渾身の最新レポート”の名に、いささかの誇張も感じられない。一度気を緩めたら […]
「現代」の姿、「人間」というもののリアリティをつきつけられたような気分になる。 主人公の女性・ムンジョンは、韓国で“半地下”よりも底辺の住居“とされるビニールハウスで暮らしている。息子は少年院にいて、母は認知症を患っている。出所の近づく息子と一緒に暮らすための資金を得るために、老夫婦の訪問介護士 […]
構想10年の末に仕上がった作品だときく。このようなコンセプトを温め続けてきたゲイリー・ハギンズ監督には、「あっぱれ」というしかない。よく今まで正気を保ててこれたものだと思うし、しかも実話がベースになっているというのだから、びっくりだ。舞台となるのは、アメリカ中西部のカンザス・シティ。ここは「ミズー […]
ダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、エマ・ロバーツ、ルーク・ブレイシー、ウィリアム・H・メイシーが集結、というだけで劇場にかけこみたくなるファンも多いはずだ。しかも舞台にはきらびやかな大都会ニューヨークも含まれていて、内容はといえば実にわかりやすく、粋で、しかもハラハラさせ […]
1990年代にスウェーデンで制作され、日本では2000年に公開。合計およそ20万人を動員し、3億円を超える興行収入をあげた“ロッタちゃん2部作”こと『ロッタちゃん はじめてのおつかい』と『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』が、2Kリマスター化されてスクリーンを彩る。『はじめてのおつかい』は3月1日から […]
どの登場人物に感情移入するかで、見方が大いに変わってくる映画なのではないかと思う。 とある裕福な親子が、彼らほど裕福ではない者をひき逃げする。もっともそのまま逃げ切るつもりはなく、一度家に戻って弁護士と連絡を取ってからしかるべき金額を払おうと動くのだが、日本の観点ではどう考えてもひき逃げだ。被害 […]