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映画

  • 2024年1月25日

名優チョン・ウソンの監督デビュー作は、クライム・サスペンス+アクションの醍醐味が炸裂する。『ザ・ガーディアン/守護者』公開

 『私の頭の中の消しゴム』『無垢なる証人』など数々の作品で知られる人気俳優、チョン・ウソンの話題作。彼は主演を務めるだけではなく、監督もこなしている。かつてミュージック・ビデオをディレクションしたことはあるものの、映画監督に取り組むのは今回が初めてのことであるらしい。2022年のトロント国際映画祭で […]

  • 2024年1月25日

あの運転手が、ぼくの父親の命を奪ったのか……。ベテラン名優と少年俳優のコンビネーションが光る力作『白日青春―生きてこそ―』

 わかりやすいストーリー、キメ細かな描写、うならせるエンディング(「The Sunny Side of the Street」という英語タイトルに、なるほどと思った)が快い。観た後に、胸が奥のほうからだんだん暖まってゆくのを感じるだろう。  パキスタンから香港へやってきた難民の少年と、香港に密入境し […]

  • 2024年1月22日

「愛すること」を描く話題作『ホゾを咬む』が、3ヵ月にわたるロングラン上映決定。合わせて監督の旧作も上映

 短編『ボクには時間がある』が台北サブトロピカル・インディペンデント映画祭や、アメリカ2024オールウェイズ・レイトTVムービー・アワーズ最優秀短編部門・最優秀短編監督部門に入選した髙橋栄一。彼の初長編監督作品『ホゾを咬む』が、3ヵ月にわたってロングラン上映されることが決定した(1月22日から高円寺 […]

  • 2024年1月20日

十年来の友人が、逮捕されたら? 実話から着想された物語『エス』

 若手の映画監督として注目されていた染田が、とある罪によって逮捕される。そこで集まったのが大学時代、ともに演劇に興じていた友人たち。嘆願書を書こうというのだ。そのなかには、染田の次回作に出演が決まっていた者もいれば、染田への思いを残しながら別の男性と結婚したばかりの女性もいる。セリフをきいたり着る物 […]

  • 2024年1月19日

行方不明の妻はどこへ――港町を訪れた男の、過去と現在をさまよう幻想物語『海街奇譚』

 第41回モスクワ国際映画祭の審査員特別賞、第18回イスタンブール国際インディペンデント映画祭の批評家協会賞などを受賞。若手監督チャン・チーの長編デビュー作(脚本はユー・ビヨウと共同)が、ついに1月20日からシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開される。  原題は『海洋動物 In Sear […]

  • 2024年1月19日

一見、水と油の2人が闇の世界に飛び込んで、命がけで掴む「自由」。美しいカメラ・ワークも必見の一作『緑の夜』

 既成概念への憤懣やるかたなさ、自由への渇望、異性運の悪さ……そうしたファクターが投影された物語を、スタイリッシュなカメラ・ワークと共にじっくり見せていく力作である。2023年ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映、テディ賞/パノラマ観客賞にノミネートされている。  主人公は中国から韓国に渡って飛 […]

  • 2024年1月12日

社会現象を巻き起こし、韓国BLの歴史を塗り替えた超人気作が映画+アニメとして日本上陸。『セマンティックエラー・ザ・ムービー 前編・後編』

 「第26回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭」では、チケット予約開始から1分で全上映分が売り切れ。韓国電子書籍プラットフォームRIDIBOOKSで2018年BL小説大賞を受賞した「セマンティックエラー」(すばる舎刊)を原作に持つ、ボーイ・ミーツ・ボーイの物語が、前編(1月12日公開)と後 […]

  • 2024年1月4日

航空会社創業の物語と、クライム・サスペンス。インド映画の話題作2本が日本上陸

 2020年代インド映画の話題作2本『ただ空高く舞え』『ヴィクラムとヴェーダ』が、ついに日本上陸。1月6日より新宿K’s cinema他で全国順次公開される。  第78回ゴールデングローブ賞最優秀外国映画部門でインド代表作品のひとつに選ばれた『ただ空高く舞え』は、2020年の作品。インド初のLCC航 […]

  • 2024年1月2日

「愛犬の里親さがしに関するロードムービー」としても解釈できる、ユーモラスで心温まる一作『マイ・ハート・パピー』

 犬好きなら微笑まずにはいられない一作だ。いや、いのちの尊さを知る者なら、なにかしら熱いものが胸にこみあげてくるに違いない。  主人公のミンスは、愛犬ルーニーをとことんかわいがる好青年。だが彼には結婚を考えている彼女がいる。ミンスは諸事情(これはストーリーの核のひとつなので伏せておく)によって、彼女 […]

  • 2023年12月29日

実話を基にしたベストセラー小説の映画化。高級娼館に潜入した作家の2年間を描く

 「実話」「実録」「自伝」「ドキュメント」「体験レポート」、そのどれにも当てはまる一作であろう。『ラ・メゾン 小説家と娼婦』は、世界16カ国でベストセラーになったというエマ・ベッケル著の小説『La Maison』の映画化だ。  主人公は、27歳のフランス人小説家・エマ。作家活動をしているうちに徐々に […]